【空港】2002.03.19-03.25の動き
●常滑市沖に建設中の中部国際空港空港島で19日、ドクターヘリを使った応急救護訓練があった。空港島内でのこうした訓練は初めて。
旅客ターミナルビル建設など、本格的に工事が始まったのに伴い、同空港島内陸上工事労働災害防止協議会が主催した。作業員が転倒、頭や足に大けがをしたとの想定で、地元の常滑市消防本部なども協力した。出動要請を受け、医師や看護婦らが乗り込んだドクターヘリが、常駐している愛知医大付属病院(長久手町)から15分ほどで伊勢湾内の空港島に到着した。すぐに作業員に点滴などの応急処置をして担架でヘリに移し、わずか3分ほどで飛び立った。空港会社によると、一昨年8月の着工以来、作業船内などで、作業事故は6件発生しているが、空港島内では起きていない。
●名古屋空港に発着する国内線から大手航空会社が撤退することを受け、4月から小型機が相次いで就航する。小型機を運行する中日本・エアコミューター・ジェイエアの3社合計16往復から23往復になる。
●国土交通省は03年度に始まる第8次空港整備計画で大都市圏以外の地方空港(一般空港)について新規事業を原則採用しない方針を固めた。中部・羽田・関空を優先だが、難問は財源であり、上下分離案や自治体負担などが焦点となる。
●常滑商工会議所前島委員会はカジノを集客の核とする総合商業エリアの試案を発表した。県は企業庁の事業推進調査中間報告で集客施設の候補の一つに「ゲーミング産業」を明記しており、知事は勉強したいと発言した。
●常滑市沖で建設が進む中部国際空港の空港島と対岸部(前島)が、橋げたの取り付け工事の完了で、来月中旬にも連絡橋でつながる。連絡橋は、4月中旬までに取り付け、橋の骨格ができあがる。県企業庁では、さらにアスファルト舗装などをし、7月末にも片側一車線の工事用道路として開通させ、旅客ターミナルビル建設に伴う工事車両などの専用道路として先行開通させる方針。2005年3月の開港に合わせて開通する段階では、車線はさらに増えて片側2車線となる。