【空港】2002.2.5-2.11の動き
●中部国際空港の鉄道建設工事に絡み、発注者の特殊法人日本鉄道建設公団(本社・東京)が関与したとされる官製談合問題をめぐり、入札が中止された問題で、公団は5日、前回の構成とは違う共同企業体での参加を条件にしたうえ、工事区間を分割して、改めて工事の発注を公告した。
談合情報に対する措置としては、入札前に情報が寄せられた場合、入札参加者を入札会場で抽選により選別して実施することもあるとしている。
●中部国際空港の空港島と対岸部(前島)の新町名について、常滑市の検討会議は6日、複数に絞り込んだ町名候補を石橋誠晃市長に答申した。これを受けて、石橋市長が最終的に判断して町名を決め、3月定例市議会に提案する。
答申では、空港島が空港の愛称でもある「セントレア」と、空港島部分の沖の地名「トーガ瀬」を漢字に置き換えた「遠(とお)が瀬」「常滑町、または、常滑空港町」「翼町、または、翼新町」の4件。一方の前島は「前島、または、前島町」と、同市の海浜部分一部の旧地名「大浜」と多くの人と出会う意味から「逢(おお)浜」「臨空(りんくう)、または、臨空町」の3件。
●中部国際空港会社は7日、ジャルホテルズ(本社・東京)と綜合商事(同)の2社による企業グループと進めていたホテルの建設計画が、白紙に戻ったことを明らかにした。予定地は旅客ターミナルビル隣接地で、空港会社では新たに参入業者を公募し、3月中に業者を決めたいとしている。ジャルホテルズは日本航空の子会社で、「綜合商事との間で、条件面で折り合いが付かなかった。事業参入をあきらめたわけではない」としている。
エアポートホテルは、24時間運航可能な同空港に対応し、夜間や早朝の利用客の需要を見込んで計画された。空港会社は2000年12月、ホテルの建設・運営の候補事業者にジャルホテルズと綜合商事の2社によるグループを選び、協議を進めていた。空港が開港する2005年3月には、ホテルも営業を始めることが必要で、空港会社では早急に新たな業者を選び、協議を始めたいとしている。