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【03.03.02】国会議員と白熱討論!東海高・中生がサタディ自主企画で「イラク攻撃どうする?」「政治不信にどうこたえる?」
3月2日「愛知民報」
私立東海高校・中学校=名古屋市東区=は2月22日、同校で「昼から生討論・国会討論会」に党の国会議員ら6氏を招きました。学校5日制による土曜休校を利用した「サタディプログラム」の一つ。一般市民をふくめ約120人がするどい質問を浴びせていました。
「ムネオハウス」追及の佐々木憲昭さんら出席
討論では「イラク攻撃をめぐる日本外交のあり方」について自民党の鈴木淳司氏が「日米安保が日本の繁栄に役立ったことはまちがいのない事実。見えない脅威に対する備えが必要」とのべました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は原口幸一国連大使の国連安保理の公開会合での発言を「アメリカ追随だ。国際世論に訴えアメリカの攻撃一辺倒に歯止めをかけるべきだ」と批判しました。
公明党の山本保参院議員は「マスコミは原口氏の発言をねじまげて報道している。現実を見れば有事の際に国民をどう守るかという法律をつくることは必要」、自由党の都築譲衆院議員は「日米同盟を積極的に堅持し、憲法を変えて、国際協力をどんどんやるべき」と発言。民主党の河村たかし衆院議員は「戦争を止める強制力は必要。憲法の『国の交戦権は、これを認めない』という条項を見直すべき」とのべました。
佐々木氏は「第二次世界大戦の惨劇と、その後の戦争回避のための国際的、国内的努力をふまえることが重要。憲法9条に誇りを持ち、世界に広げるべきだ。日米安保はアメリカが日本を守る体制ではなくアメリカが起こす戦争に日本を巻き込む」と反論しました。
会場から「北朝鮮のような危険な国にはどう対応するのか」と聞かれた佐々木氏は「危険な国であるほど軍事的圧力による対応は戦争につながるおそれが大きい。平和的・外交的に『平壌宣言』を守らせること、国際世論で包囲することが重要」と答えました。
「政治不信にどう応えるか」について都築氏は「政治家、政党が自らを律することが重要。見返りを求める団体や権力を握った者がやりたい放題やっていることが問題」と発言。佐々木氏は「政官業のゆ着は構造的だ。解決の手段は企業・団体献金と官僚の天下りの禁止だ」とのべました。
鈴木氏は「企業団体献金と政党助成金はすべてダメとなると、議員としてやっていけない」と発言。会場から「共産党はやっている」と声もあがりました。
社民党の大脇雅子参院議員は「企業献金をもらわないのが原則」、河村氏は「政治不信の背景にムダな公共事業と地方自治体の共産党以外のオール与党政治がある」、山本氏は「マスコミをうのみにしないで政治家に直接アプローチしてほしい」とのべました。
会場からは「社民党は朝鮮労働党との交流をどう反省しているのか」「公明党は政教分離についてどう考えているのか」などの質問も。
企画に参加した真嶋聡さん(16)は「生の議員の声を聞くことで政治への抵抗感が消えた。企業献金の問題はムネオハウスに象徴されるように、今のあり方を変えるべきだと思う」と感想をのべていました。
「イラク攻撃反対」72%「小泉内閣不支持」66%ー高校生500人にアンケート
米軍によるイラク攻撃には反対、小泉内閣は支持しない――。「国会議員討論会」を企画した東海高校の実行委員会がこのほど実施したアンケートで同校生徒たちのこんな政治意識が浮き彫りになりました。アンケートは同校で学ぶ高1、2年の半分にあたる500人を対象におこないました。おもな結果は次のとおり。
「支持する政党はありますか」
自民党…15%、民主党…9%、自由党…4%、共産党…4%、社民党…3%、公明党…1%、保守党…1%、無党派…63%
「小泉内閣を支持しますか」
する…34%、しない…66%
「北朝鮮に脅威を感じますか」
感じる…65%、感じない…35%
「米軍のイラク攻撃に賛成ですか」
賛成…11%、反対…72%
「イラク攻撃に日本はどのような態度をとるべきだと思いますか」
積極的に協力すべき…15%、協力すべきでない…49%、反対だが協力も仕方がない…29%、その他…7%
「憲法9条は改正すべきと思いますか」
すべきだ…34%、すべきでない…66%