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【03.01.24】名古屋市 敬老パス、福祉給付金、敬老金・・・運動の成果丸ごと切捨て・見直し

2003年1月24日 「しんぶん赤旗」

 日本共産党名古屋市議団(村瀬たつじ団長)は二十三日、市社会福祉審議会の福祉施策の大幅な見直しを求める報告「今後の福祉のあり方」を松原武久市長に具申した問題で声明を発表しました。

 声明では、「今後の福祉のあり方」は、財政事情の厳しさを理由に福祉制度の見直しを求め、受益者負担の強化、民間活力の活用など、生存権を守る立場から救貧政策への方向性をもとに、敬老パスや老人医療制度の福祉給付金、敬老金の全面的な検討にふれるなど「市民の強い願いと運動で実現してきた成果や施策などを丸ごと切り捨てや見直しの対象にしている」と指摘。

 また、市が来年度予算案策定作業のなかで、すでに、遺児手当対象者の削減、要介護高齢者福祉金の廃止を前提にした引き下げ、福祉給付金の見直しの検討、敬老パスの二〇〇四年度以降の検討などを明らかにしていることについて、審議会の意見も出されないうちのこうしたやり方は審議会を軽視するものと批判しています。

 市財政が危機的状況になっているのは、税収が減っているのに大型公共事業の大盤ぶるまいをして市債(借金)を増やし続けてきた結果であり、そこにメスを入れずに敬老パスなどの施策の見直しを求めるのは、住民の福祉や暮らしを守る地方自治体の役割を投げ捨てるものだとしています。

予算削減撤回を市長に申し入れ

 同市議団は二十三日、松原武久市長に、こうした立場から、「新年度予算編成の大詰めに当たって、市民の福祉・暮らし予算削減の撤回を求める」との申し入れをしました。

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