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【02.12.21】愛知県知事選 日本共産党はどうたたかう 愛知県委員会・本村映一書記長にきく

2002年12月21日 「しんぶん赤旗」

  日本共産党は、愛知県知事選(来年一月十六日告示、二月二日投票)に出馬をする池住義憲氏(58)=NGO国際民衆保健協議会日本連絡所代表=を支持し、勝利に全力をあげることをきめました。どうたたかうか、本村映一党愛知県委員会書記長(選対委員会責任者)に聞きました。

●池住氏支持を決めた理由は●

 ――池住氏支持をきめた理由は。

 本村 いま県政を本当に変えなければと思うからです。福祉や医療、くらし、教育、雇用など、愛知はどうなっているんだ、なんとかしなければと、多くの県民が感じています。その声にこたえるためです。池住氏の「七つの基本方針」は、私たちの考えと基本的に一致するもので、その活動や人柄も知事にふさわしい人です。住民の力で政治を変えていくという立場がはっきりした方です。

 池住氏は、各方面から出馬要請がある中で熟慮され、自らの意思で出馬を決意されました。私たちもそれを尊重し、支持という態度をきめました。池住氏と私たちとの話し合いでも、氏からはこの党の態度を「大変ありがたい。心強い」とする立場が表明されています。

 今回の知事選では、政策協定を結ぶという形はとりませんが、いわゆる党の側からの「一方的支援」ではありません。池住氏との話し合いで、氏の「七つの基本方針」を尊重することで合意し、党として自主的な支援をするもので、最大限の力を発揮してたたかいます。実際の選挙戦では「みんなで愛知を変えよう会」(池住氏の支持母体)の要請があれば協力を惜しまない用意もあります。

 ●知事選の争点どうみるか●

――争点をどのように見ていますか。

 本村 最大の争点は愛知万博、中部国際空港に象徴される、二十世紀型の大型開発優先、県民犠牲を進める逆立ち県政を続けるのか、それとも福祉くらし優先、県民が主人公の県政にするのかです。そのことが県民に分かっていただければ急速に支持を広げられる可能性があると考えています。

 オール与党陣営は鴃神田知事ではリーダーシップに欠ける鴆という声が上がるなど内部矛盾も強く、今回の擁立過程でも様々な動きがありました。万博、空港の二大プロジェクトがあり、手荒なことをするなというトヨタの意向で神田知事にまとめられたといわれます。そこには県民のために何をやるのかという視点が最初から欠落しています。この点も大きな争点です。

 さらに、大きな怒りと不満が集まっている小泉自民党政治の打破も争点です。池住氏が掲げる「愛知から平和を発信する」ということからいえば、アメリカのイラク攻撃に反対する県民の声も結集されるでしょう。

 ●池住氏でたたかえる 意気高い反響●

 ――急ピッチで活動が始まっていて、池住氏ご本人への期待や、支持をきめたことへの期待はずいぶん大きいようですね。

 本村 池住氏の話を聞いた男性から鴃ときめきを感じた鴆という声が上がっているように、かつてなかったような歓迎と期待が広がりはじめています。党の中でも、「この人を党が支持し、たたかえるのがうれしい」「地方政治の新しい流れ――無党派の人たちと党との共同を打ち出した党の方針と同じだ」と、意気高い討論も起きています。相手陣営も、こうした動きを警戒しています。

 いま、本当に県政を変えるためには、池住氏の「七つの基本方針」で一致する人たち、組織が力を合わせなければなりません。日本共産党も「支持」の一翼をになう組織として、全力をあげる決意です。

 ●力を合わせれば県政変えられる●

――無党派や市民グループの人たちと共同して推した影山健さんが大健闘してから四年、主体的条件の前進もありますね。

 本村 そうです。この四年間の活動を通じ、いっそう共同の輪が広がっています。

 海上(かいしょ)の森での新住宅市街地開発事業や、幡豆町山林からの中部国際空港埋め立てのための土砂採取断念、福祉医療制度改悪実施の中止など、県民が力を合わせれば県政を変えられるという体験も積みました。

 そして、そのたたかいで日本共産党が信頼を得てきており、その党が知事選の一翼を担っていることは大事なことだと思います。だからこそ、党が支部を主役に知事選といっせい地方選勝利の活動で直ちにダッシュすることが大切です。

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