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【02.12.02】中電の「安全判断と市民の感情は違う」 浜岡原発問題で回答
2002年12月2日 「しんぶん赤旗」
中部電力は25日、浜岡原子力発電所の安全性や事故隠しで、原発問題愛知県連絡センターからの申し入れに対して回答をしました。技術部門の職員も参加しての約3時間にわたる回答は中電の対応としては異例のこと。原発に対する県民の不安の広がりが、中電にも大きな影響を与えています。
中電は、事故隠しに関し、「国の報告書や技術基準に照らして適切かどうかを調査し、問題ないことを確認した」として、「事故隠しではない」と回答。「技術者としての安全に対する判断と市民の感情は違う」などと、原発に対する住民の不安が“原子力に対する知識のなさ”に起因するかのような発言をしました。
東海地震に対する安全性に関しては、国の「耐震設計審査指針」にもとづいて審査チェックが行われていることを根拠に「耐震安全性が確保されている」と回答しました。
原発センターの三枝豊明事務局長は、「引き続き中電に対する追及を行うと同時に、浜岡原発の運転中止を含む抜本的な安全対策を求める世論を広げていきたい」と語っていました。