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【02.12.01】“元気なうちから共同生活を” 犬山のグループハウス来年12月オープンへ
2002年12月1日 「愛知民報」
<写真>グループハウスの夢を語りあう説明会の参加者
高齢者が元気なうちから共同生活する「グループハウス生輝生嬉(いきいき)」の建設計画が犬山市ですすんでいます。来年12月のオープン予定。さきごろ、同市内でグループハウスの説明会がありました。
バリアフリーに配慮 心やすらぐプラン
建設予定地は名鉄小牧線羽黒駅まで歩いて7分。敷地は約330平方メートル。木造2階建てでシングル6室、ツイン2室。いずれも個室でトイレ、ミニキッチン付きです。共有スペースとして約22畳の居間・食堂、バーベキューや茶会ができる屋外のウッドデッキもあります。
浴室は各階に1つずつ。冬場の温度差で体にかかる負担が少ないように設計されています。車椅子でも通れる廊下は段差がなく、階段もゆるやかなどバリアフリーにも気をつかっています。
グループハウスづくりは、同市内で痴ほう対応型共同生活介護施設「今井あんきの家」などを展開するNPO法人「犬山あんきにくらそう会」の役員7人がよびかけました。
推進役の黒田伊久子さん(56)は「痴ほうになったお年寄りを見ていて、その背後に孤独があるのではないかと思うようになりました。プライバシーを大事にしながらも、共同で暮らすことによって、心の安らぎを得ることができるプランを提示したい」と話します。
グループハウスは、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、ヘルパーステーションを持つ同会が全面的に支援します。
施設には専属のスタッフが常駐し、健康管理などの相談にのります。近くには医療機関もそろっています。
説明会では「いいね。入りたいね」と入居を希望しながら、参加者の一番の悩みは費用のことでした。スウェーデン材を使い、断熱性、しゃ音性、気密性と住みよさにこだわって算出した建設費は約9000万円といいます。
入居するためにはシングルの場合、入居一時金1000万円、利用料月額5万円、スタッフの人件費などの共益費45000円、ほかに食費、専用室内の光熱費、電話代が必要です。「何とかコストダウンができないものか」という意見も出ました。
黒田さんは「入居希望者は70歳をこえた方が多いのですが、もっと若くてもいいと思って60歳以上を対象にしています。共同生活でさみしさを解消したい方にぴったりの『下宿屋さん』をめざします」と語っています。
グループハウスづくりについては12月1日にも説明会があります。問い合わせは黒田さん0568・67・3263(ファクス兼用)へ。