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【02.11.22】「異職種・遠隔地配転は違法」 NTTを告発 名古屋地裁で初の口頭弁論
2002年11月22日 「しんぶん赤旗」
<写真>開廷前の集会で決意表明をする原告団の人たち(左側の五人)=20日午前、名古屋地裁前
NTTが「五十歳で退職・下請会社で賃下げ再雇用」というコースの選択を拒んだ労働者を、一方的に異職種・遠隔地に配転したのは違法だとして、労働者が訴えている裁判の初の口頭弁論が二十日、名古屋地裁でありました。
訴えているのは南好孝さん(58)ら、NTT西日本名古屋支店第一ソリューション営業部に五月から七月にかけて配属された五人の労働者。これまでほとんど石川県金沢市で仕事をしてきた南さんをはじめ、富山県、高知県、三重県で長年働いてきた人です。
この日は、原告団長の南さんが法廷で意見陳述をおこない、NTTに残ったものは全国配転があり、熟練度の高い難しい仕事しかないといいながら、現在の仕事は小規模商店、事業所などへのADSL(インターネットなどに使っている高速電話回線)やBフレッツ(同)の販売で、なれない名古屋でやるよりむしろ金沢でしたほうが有利な仕事だと指摘。親の介護をしなければならない人も配転させられていることなども訴え、「五十歳になったら、なぜこんな冷たい、人間性を否定するような仕打ちを受けなければならないのか」と、見せしめともいえる配転の不当性を告発しました。
開廷に先立ち裁判所前にはNTTリストラ反対闘争愛知支援共闘会議の人たち二百人が詰め掛け、原告団を激励、勝利への決意を固めあいました。