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【02.10.09】愛知学園殺害事件 宿直体制の見直しを きしの県議ら県に申し入れ

2002年10月9日 「しんぶん赤旗」

<写真>県側に申し入れをする(正面左から)きしの、柳沢、内藤の3氏=8日、愛知県庁

 愛知県春日井市にある、非行を起こした少年らのための県立の児童自立支援施設「愛知学園」の入園生が職員を殺害した問題で、日本共産党県議団、同春日井市議団は八日、神田真秋知事にたいし、再発防止につながる、職員の抜本的増員など、施設本来の目的が達成できるための対応を求める申し入れをしました。

 そのさい、きしの県議、柳沢けさ美党春日井市県政対策委員長(県議選同市候補)、内藤富枝春日井市議が、県児童家庭課と話し合いました。

 四日午前零時過ぎ、宿直で、一人で十三人が暮らす一つの男子寮を担当していた森野成雅さん(34)が、脱走をはかった少年たちに殺害されました。きしの、柳沢両氏は事件発生当日、愛知学園を訪ねて事情を聴きました。

 申し入れはその調査にもとづくもので、県側に「宿直体制の見直しを含めて職員の抜本的な増員をおこない、家族的な愛情を持って育まれる環境をつくること。専門家の配置を増やすこと」「許される範囲で地域住民への事情説明をおこなうこと」などを求めました。

 話し合いで、きしの氏らは、宿直の職員がまともに仮眠も取れないような勤務状況(宿直の勤務は、午前八時半から翌日の午前十一時まで)があり、現場の実態に沿った十分な人員配置がないことも、事件が起こされた背景にあるのではないかと指摘しました。


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