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【02.10.04】名古屋「タケヤマ」の不当解雇の徹底要求 参院委で八田議員“異常な配転命令”
2002年10月4日 「しんぶん赤旗」
日本共産党の八田ひろ子参議院議員は2日、参院決算委員会で、紙袋製造企業「タケヤマ」の伊藤祐之(たすく)山への不当解雇撤回を求め質問しました。
「タケヤマ」は、デパートや化粧品などの包装紙を製造する名古屋で業界トップの企業です。
伊藤さんは、津島工場の製造現場に勤務していましたが、昨年、東京への配転命令が出されました。介護責任のある伊藤さんは配転命令に応じられないと労働組合が会社と交渉。会社側は、社内には存在しない社長直轄の「飛び込み専門の営業職」への配転に切りかえる、と一方的に話し合いを打ち切りました。翌日が返答期限、翌々日が配転日という異常さでした。
伊藤さんは、元の職場に出勤しましたが、社長に出社を阻まれたため、やむを得ず有給休暇の届け出を出したところ、会社は「懲戒免職」を通知しました。
八田議員は、「タケヤマ」の不当解雇に対する大臣の見解を質問。
坂口厚生労働大臣は、「労働者が労働組合の正当な行為をしたことを理由として、その労働者を解雇することを不当労働行為として禁じている」と答弁。
また、有給休暇の取得について松崎朗労働基準局長は、「使用者は有給休暇を労働者が請求する時期に与えなければならない。請求は、口頭でも足りうる」と述べました。