HOME > 資料集 > 活動と主張（バックナンバー） >

【02.09.27】名古屋市議会　「国保３割負担やめよ」　黒田市議が市長の公約違反を追及

2002年9月27日　「しんぶん赤旗」

　二十六日の名古屋市議会本会議で、日本共産党は黒田二郎市議が議案質疑に立ち、国保世帯主の医療費二割負担（八割給付）制度を、三割負担にする条例改悪案について、改悪をやめよと迫りました。

　黒田市議は、負担増は市民の受診抑制につながり、結果的に病気を重くし、医療費増大につながる恐れがあると指摘。また、昨年の市長選で、松原武久市長陣営が法定ビラで「なかなかがんばる名古屋の福祉。さらに一層の充実をめざします」と書き、政令指定都市のなかでは「国民健康保険で世帯主の医療費の保険給付割合を八割にしているのは名古屋だけ（他都市は七割）」と、現在の国保世帯主二割負担を守るかのように宣伝していたことを取り上げました。

　松原市長は「来年四月から社会保険の給付も国保と同じ七割になり、公平性から市の国保八割給付は困難」などとのべ、「公約に違反する」という指摘には答えませんでした。

　黒田市議は、市議の交通費などとして日額一万五千円支給をきめている費用弁償を、二〇〇一年四月までさかのぼって適用するという条例改悪案もきびしく批判。「なぜさかのぼらなければならないのか。市民が批判しているのは高すぎる一万五千円の日額だ」と迫りました。

　松原市長は「住民訴訟が提起されたので、条例の規定を明確にする必要があると認識した」と、条例改悪が訴訟対策であることを隠しませんでした。