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【02.08.24】名古屋・鳴海ごみ工場の住民説明会 ガス化溶融炉に住民が不安表明
2002年8月29日 「しんぶん赤旗」
名古屋市緑区のごみ焼却場、鳴海工場の建て替えにかんする環境影響評価(アセスメント)準備書の手続きで24日、住民説明会が同区片平小学校で開かれました。住民90人が参加、大規模施設の建設はごみ減量に逆行する、ガス化溶融炉は安全性に不安――などの意見が出されました。
現在の鳴海工場は老朽がすすみ、ことし12月から強化されるダイオキシン類の排出規制に対応できません。新工場は、2009年度の供用をめざし、処理能力24時間当たり450トン(他工場焼却灰を含めると500トン)のガス化溶融炉式へ改築する計画です。
市側は「1999年2月の『ごみ非常事態宣言』後、市民、事業者の協力で、ごみを102万トン(1998年度)から76万トン(2001年度)に大幅減量できた。2010年度に62万トンを目指し、その時でも焼却施設が必要」と理解を求めました。
住民からは「ごみを減らせば新工場は不要。新工場建設はごみ減量に逆行する」「新技術のガス化溶融炉は安全性に不安。海外では事故もあり導入はしばらく様子を見てからに」「燃やすごみが減れば産業廃棄物を燃やすのではないか」などの質問が出されました。工事の振動による家屋への影響、日照被害、大気、水質汚染への質問も続き、「工場隣接地区など地域ごとで説明会を」との要望も出されました。