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【02.08.04】公害病患者の会が結成30年の集い 名古屋南部の環境再生を
2002年8月7日 「しんぶん赤旗」
<写真>南区公害患者と家族の会の結成30年のつどい=4日、名古屋市南区
名古屋市の南区公害病患者と家族の会(田部井<ためがい>康壽会長)は4日、同区のサン笠寺ホールで結成30年のつどいを開き、170人が参加しました。
記念講演では元南保健所長の堀場英也氏(全国保険医団体連合会顧問)が、日本の公害の歴史と住民のたたかいについて講演。鈴木誠岐阜経済大学教授は、国と企業の責任が断罪され、昨年企業側と和解が成立した名古屋南部大気汚染公害訴訟(名古屋あおぞら裁判)の成果を生かそうと準備されている名古屋南部地域環境再生センターの構想について講演しました。
田部井会長(愛知県公害病患者の会連合会会長)は「裁判に勝利したが環境や患者の病状は改善していない。公害補償法の充実や南区から公害をなくすための再出発点にしよう」と話しました。
酸素吸入をしながら参加した同会星崎支部の三崎澄子さん(71)=南区星崎町=はぜんそくで20年前から入退院を繰り返し、最近も退院したばかり。「当時はまっ黄色の煙でむせる日々でした。いまは夜空に星が見えるようになったけれど昔のように天白川にホタルが飛ぶようにしたい」と話しました。
記念レセプションには日本共産党の瀬古由起子衆院議員、八田ひろ子参院議員、林信敏県議、村瀬たつじ市議も出席しました。