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【02.06.20】若者に平和の世紀を 豊橋・空襲犠牲者のつどい
2002年6月22日 「しんぶん赤旗」
<写真>準備した灯ろうを持つ高校生たち=20日夜、愛知県豊橋市
愛知県豊橋市で20日夜、「空襲犠牲者を追悼し、平和を誓うつどい」がおこなわれました。
豊橋空襲を語りつぐ会が開いたもので、追悼碑のある湊町・湊町公園に、戦争体験者や高校生など40人が集まり、黙とうをおこなったり、「平和の誓い」の決議などをあげました。強い雨と風のため、会場前の豊川での灯ろう流しはおこなうことができませんでした。
豊橋空襲は1945年6月20日におこなわれ、死者だけで624人を出しました。
安間慎語りつぐ会運営委員長はあいさつで、有事3法案の廃案を訴え、「憲法9条を踏みにじるような世の中を若者に渡してはなりません。絶対に6月20日を忘れてはなりません」と訴えました。
空襲体験者の太田幸一さん(69)は、近所の大きな店の老婦人が空襲で焼きだされ、一人で掘っ立て小屋住まいになり、敗戦前に死んでしまったといい、「本当に戦争というものは怖い」と語りかけました。高校生も「この雨の中を、平和のためにこんなに集まっていることに感心しました。いろいろな人の話しをきいて、わたしたちも受け継ごうと思いました」と発言しました。
「平和の誓い」では、空襲、戦争体験を語り継ぐことを通し、有事法制廃案、21世紀の羅針盤、憲法前文と9条を守り広める――との決意をを確認しあいました。