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【02.06.13】名古屋地裁・挺身隊訴訟12回口頭弁論 朝鮮から少女連行強制労働 二重の苦労・被害訴え
2002年6月13日 「しんぶん赤旗」
<写真>入廷する原告女性ら=12日、名古屋地方裁判所
戦前、朝鮮半島から、「女学校へいける」「お金がもらえる」などとだまされて連れてこられ、名古屋市の三菱重工名古屋航空機製作所道徳工場で強制労働をさせられた少女(当時)たちが日本政府と三菱重工を相手どって、謝罪と損害賠償を求めている「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟」の第12回口頭弁論(併合2次訴訟第6回)が11日、名古屋地裁で開かれました。
原告8人のうち6人が来日、出廷。「太平洋戦争犠牲者光州遺族会」代表の李金珠さん(81)も傍聴しました。
この日は、裁判官が交代したため、原告側は、これまでの口頭弁論で主張してきた要旨を1時間余にわたって述べ、改めて裁判所の注意を喚起しました。内河惠一弁護団長は、「戦後、韓国では、女子勤労挺身隊が従軍慰安婦と混同された」ための二重の苦労、被害の深刻さを訴えました。訴訟を起こしたために、夫に「過去」を知られ離婚させられた原告もいます。
閉廷後、原告の梁錦徳さん(71)は支援者に感謝し、「裁判で必ず勝利し、皆さんと喜びをともにしたい」とあいさつ。朴海玉さん(71)は「いまなお日韓には不幸な歴史が続いている。謝罪されてはじめて許す気持ちが生まれてくる」と話していました。