HOME > 資料集 > 活動と主張(バックナンバー) >
【02.05.29】名古屋で医学生ら 「国境なき医師団」講演会 戦傷病者の悲惨な現実
2002年5月31日 「しんぶん赤旗」
名古屋市内で29日、「国境なき医師団」講演会が開かれました。
毎夏、「全国医学生ゼミナール」に参加している「愛知医ゼミに行く会」でつくる講演会実行委員会が主催したものです。
講師の国境なき医師団の臼井律郎副会長は、アフリカ中央部のブルンジで昨年11月から今年の2月まで外科医として活動。スライドを使い、「銃弾を手足に受けた人を見ることが多い、心臓を撃たれ1時間も経過した人が運ばれてきたが、亡くなっていた」と生々しい報告をしました。
地雷の被害について臼井医師は、「子どもが圧倒的に被害にあい、命は奪われないだけに戦争が終わった後の負担が大きい。失明、手足の切断になる。途上国では、両足を失うと廃人と同じ。現地での治療では、(ケガした手の)残りの指を生かせないこともある」と説明しました。
参加者からは、医薬品の供給や現地の医師の人数などの質問が出され、臼井医師は、「ブルンジの医者は、ほとんどいない。国境なき医師団で、医薬品は供給している」。医学生からは「将来、国境なき医師団に参加したい」との声もありました。