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海の生き物と楽しく過ごす 名古屋の藤前干潟
2002年4月29日 「しんぶん赤旗」
藤前干潟を守る会(辻淳夫代表)は28日、名古屋市港区の藤前干潟で、恒例の春の藤前干潟生きものまつりを開きました。
藤前干潟は名古屋港の最奥部に残る、シギ、チドリなどの渡り鳥の日本最大級の飛来地です。市民の大きな運動で名古屋市のごみ埋め立て計画から守り、ラムサール条約登録へ向けて取り組みを進めています。
辻代表は「諫早湾の堤防閉め切りの衝撃で、藤前干潟を守ろうという運動が全国で高まり、藤前を保全できました。諫早湾を元に戻す恩返しです。カニ、ゴカイとふれあい、海の生き物のすばらしさを感じてください」とあいさつしました。
家族連れなど2百人近い人が参加。潮だまりでカニを取ったり、望遠鏡で鳥を見たり、干潟の上で、泥まみれになっていました。
両親と来ていた小学校3年生の双子の女の子、村瀬瑠美ちゃん・摩美ちゃん(8つ)=同市港区=は「カニをバッてつかんだけど怖くなかったよ。ここに来たのは2回目だけど干潟に入るのは初めて」と楽しそうに話していました。