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【05.07.15】アスベスト死を公表―名古屋の建材メーカーを調査
瀬古由起子前衆院議員、八田ひろ子前参院議員ら20人
情報公開など会社側が検討約束
7月15日「しんぶん赤旗」
アスベスト(石綿)が原因とみられる中皮腫(ちゅうひしゅ)で従業員1人が亡くなっていたことを公表した建材メーカー、エーアンドエー名古屋(名古屋市南区、従業員40人)の工場に13日、日本共産党の瀬古由起子前衆院議員、八田ひろ子前参院議員、林信敏前県議、村瀬たつじ名古屋市議団長と公害患者家族の会や周辺の住民ら20人が調査に訪れました。
同社は、製造が原則禁止される2004年まで、セメントにアスベストを混合し、波型スレートを製造していました。
エーアンドエー名古屋の奥野進社長らが対応。
瀬古さんが、「現在の規制基準の見直しもふくめ、国にきちんとさせるためにも、工場や従業員の亡くなった状況を聞かせてもらいにきました」と切り出したのにたいし奥野社長は、従業員が亡くなったのは1989年12月。工場の屋根などに使う波型スレートの製造現場で20年働いていた52歳の男性。遺族の訴えで、翌年には労災として認定されていることを明かしました。
同行した住民は、「周辺住民の不安をとくためには、情報をインターネットだけではなく回覧板で回したり、説明会を開くなど目に見える対処をしてほしい」と要望。会社側は検討を約束しました。
調査後、村瀬市議は、「全体像をつかむためにも創業以来の従業員、退職者とその家族まで含めて調査する必要がある」と語りました。