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【05.03.13】名古屋市長選 くれまつさんの勝利で 
くらし優先の市政をつくろう

3月13日「愛知民報」

激励に応えるくれまつ氏(左)と市田書記局長(右)=3日、名古屋市 名古屋の革新市政の会は3日、名古屋市長選(4月10日告示、24日投票)で、くれまつ佐一候補(49)の勝利をめざし「“なごや”に春をよぶつどい」を名古屋市公会堂で開きました。会場いっぱいの2300人が参加しました。

 日本共産党の市田忠義書記局長が応援にかけつけ、自民・公明両党に支えられた小泉内閣の悪政を厳しく批判、「国の政治がひどいからこそ、住民の暮らしを守る防波堤となるのが自治体の役割。かつて革新市政をつくったように、市民が力を合わせて政治の流れを変えましょう」と呼びかけました。

 応援のテーマソングが流れるなか登壇した、くれまつ候補は、「市民の暮らしを第一に考え、憲法を守り、子どもが安心して育てられる市政をつくります」と訴え、大きな拍手と歓声に包まれました。

 つどいでは、中小業者や年金者、女性、障害者など各界の市民がくれまつさんへの期待を語りました。

■くれまつ佐一候補、市田書記局長の訴えの要旨を紹介します。

◆くれまつ佐一さんの演説要旨「市民の声でつくったマニフェスト」
 立候補を表明してから2カ月間に、265カ所を回り、多くのみなさんから、たくさん切実な声をお聞きしました。
 小さな障害者作業所を訪問して松原市政のもとで補助金が3年連続カットされ、本当に苦しい経営だということをお聞きしました。
 天白区の相生山緑地では、ヒメボタルの乱舞するとてもすてきな所に道路がつくられようとしていますが、住んでいる住民のみなさんが疑問に感じるのは当然のことだと思います。いろんなところで名古屋市政にたいする要望、小さな声から大きな声までたくさん聞かせてもらいました。
 これをマニフェストという形で、この4年間に必ずやりきる期限つきの公約を発表させていただき、くらし・参画・次世代という新しい名古屋市政の3つのキーワードをみなさんにご提案しました。


◆市民のくらし第一の市政に
 第一は「ポスト万博はくらし」というテーマです。万博にたくさんのお金を使い、市民の暮らしは犠牲を強いられてきました。小学校の運営費は35%も削られ、昨年は夏休みの後半と、2学期のプール授業はなりました。市立高校の先生が「小学校や中学校は義務教育だから標準があるが、市立高校は標準がないから、一方的に削られるばかりだ」と言っていました。これが教育委員会出身の市長がやることでしょうか。
 私は「くらし」を基準に考えています。例えば小学校2年生を30人学級にするのに必要な予算は約5億円です。
 名古屋市は納屋橋のたもとに90坪で21億円の土地を買って屋台村をつくり、万博に来るお客さんに見てもらおうという計画です。鉄板焼きの店の工事が着々と進んでいます。市内全校の30人学級実現に必要な額は一学年当り5億です。鉄板焼きの店5つで21億円、とんでもない話です。
 こういうときに、名古屋中の子どもや孫が30人学級に入れるということを比較して考える、これが私の考えている「くらし」というモノサシです。「第一に暮らしだ」と考えれば無駄遣いも間違いもないと思いますが、みなさんどうでしょうか。


◆職員とともに市民参加型の市政を
 2つめのキーワードは「参画」です。名古屋市もよく「市民参加」と言いますが、だいたい9割9分決まったところで「市民のみなさん意見を出してください」「お聞きしましたけど変わりません」というパターンが多いのです。こういうやり方ではなく、最初から、みんなの声を生かして企画をつくることです。
 例えば、道路をつくるというとき、市の担当者は「高速道路をつくれば、車が渋滞をしないので排気ガスが少なくなります」という説明をします。しかし専門家は「高速道路ができると、車の通行量が増えるので総量としては二酸化炭素が増える」といいます。
 市は都合のいいことだけ言うのでなく、いろんなデータを市民に明らかにして、市民に意見を聞くという形で進めていくということが一番必要だと思います。市の職員とともに市民参加型の市政をつくっていきたいと思います。


◆お年よりと子育て世代を支援

 最後に「次世代」というキーワードです。「次世代」というとき私は10年後のことを考えています。10年後には、高齢化率は現在の17%から20%を確実に超えます。その時に元気なお年寄りをつくることが大切です。
 敬老パスが昨年有料になりました。敬老パスはお年寄りが町の中に出て行き、元気なお年寄りを作ることになり、市政にとっても一番経済的なんです。無料の敬老パスはすばらしい福祉制度です。こういう制度は守らなければなりません。
 今の30代40代の世代は仕事も子育ても本当に大変です。
 私は「子ども局」をつくって保健所や小学校や保育園や学童保育所や地域のみなさんと協力して、安心して子どもを育てられる名古屋をつくっていきたいと思います。
 若いみなさん、そしてお年寄りのみなさんにもたくさん力をかしていただいて次の世代をいっしょにつくりましょう。


■市田忠義書記局長の演説要旨「増税・改憲ノーの審判を」

 市田書記局長は、小泉内閣がすすめる憲法改悪と大増税の悪政を厳しく批判した後、名古屋市長選の重要性について次のように述べました。

 国の政治がひどい時だからこそ、自治体が市民のくらしを守るための防波堤の役割を、果たしていくことがみなさんの願いだと思います。

 市長が真っ先にやらなければならない仕事は「庶民いじめの悪政ノー」と、市民を代表してその声をあげることです。

 名古屋市民は、32年前に「憲法を暮らしに生かそう」という輝かしいスローガンをかかげる革新市政をつくり、福祉日本一の名古屋といわれてきました。

 ところが松原市長は、この8年間に、市立大学の授業料値上げ、敬老パスの有料化や火葬場の有料化など全部で102項目の市民負担を強いてきました。国の政治も冷たいけれども、松原市政はそれに輪をかけて冷たい。

 政治を変える力はどこにあるのでしょうか。名古屋市民のみなさんは革新市政をつくられた経験があります。最近でも、藤前干潟の埋め立てをやめさせたり、まだまだ不十分ですけども市がしぶっていた三十人学級に踏み切らせたり、市民の皆さんが力をあわせて多くの実績を上げてこられました。

 政党では日本共産党が市民のみなさんとスクラムを組んで元気にがんばっています。市長がやる悪い政治に何でも賛成のオール与党では市民の暮らしはよくなりません。

 こんな政治はごめんだと、党派を超えて集まった広範な市民のみなさんと日本共産党との共同で、市民いじめの政治に苦しめられている声なき声を集めて励まし、全力でがんばれば必ずみなさん、勝利を切り開くことできます。

 

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