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【04.08.29】名古屋港の軍事利用を許すな
自衛隊の機材積み出しに抗議 日本共産党が管理組合に申し入れ

8月29日「愛知民報」

自衛隊の機材積み出しに抗議する(右から)山口清明、瀬古由起子、村瀬たつじの各氏=19日、名古屋港管理組合  日本共産党愛知県委員会は19日、自衛隊の訓練機材などの名古屋港からの民間船による積み出しに対して、名古屋港管理組合(管理者・神田真秋県知事)に抗議の申し入れをしました。

 申し入れには瀬古由起子副委員長(前衆院議員)、村瀬たつじ、山口清明両名古屋市議などが参加し、名古屋港の軍事利用を認めないことや安全な商業港として発展させるため「非核平和港宣言」をおこなうことなどを申し入れました。

 申し入れ後に瀬古氏らは、名古屋港湾関係労働組合協議会(名港労協)などでつくる「平和と憲法を守る港区連絡会」の人たちとともに名古屋港・弥富ふ頭6号岸壁で陸上自衛隊の機材の積み込みと輸送に反対する抗議行動をしました。

 ふ頭では、陸上自衛隊が9月にアメリカ・ワシントン州でおこなう訓練用機材を民間船「ワールド・スター」(パナマ船籍)に積み込んでいました。積み込まれた資材は対戦車ヘリコプターやジープなどの車両、弾薬などが入っていると思われる多数のコンテナです。

積み込まれるヘリコプターなどの機材=19日、名古屋港・弥富ふ頭

 名古屋港には今回の軍事利用だけでなく海上自衛隊の艦艇が毎年入港しています。今年イラクへ陸上自衛隊の物資を輸送した輸送艦「おおすみ」(8900トン)が昨年1月に入港。昨年5月には護衛艦「しらね」(5200トン)と「むらさめ」(4550トン)が入港しました。

 自衛隊愛知連絡所のホームページには、これらの艦船の入港目的が「名古屋港への航路および港湾事情の調査確保」と書かれていて、先の国会で成立した有事法制の運用を先取り具体化するものでした。

 名古屋港の軍事利用は海上自衛隊だけではありません。1998年にアメリカ海軍の核ミサイル搭載可能な巡洋艦「モービルゲイ」(9600トン)が21年ぶりに入港して以降、アメリカ艦艇が、しばしば入港しています。今年4月には横須賀を母港とするアメリカ第7艦隊旗艦の「ブルーリッジ」(1万8372トン)が入港しました。

 日本共産党の山口清明名古屋市議(港区選出)は「親しまれる商業港として発展し、水族館などがあり市民などの憩いの場である名古屋港を軍事利用することは許せません。アメリカの無法な戦争に日本を動員するため有事法制の具体化と憲法改悪が狙われているなか、今回はもとより、今後の自衛隊やアメリカ軍の名古屋港の利用は絶対に認められない」と話しています。

 

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