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【04.07.30】押し寄せた泥と格闘 福井豪雨災害ボランティアへ行って
池田真央さん(日本共産党愛知県委員会・ボランティア担当)らからのリポート
7月30日「しんぶん赤旗」
福井豪雨災害ボランティアに25、26日と参加した池田真央さん(日本共産党愛知県委員会青年学生部員・ボランティア担当)らからのリポートです。
25日午後、名古屋を出発。党福井県委員会、民青同盟県委員会を訪ね、それぞれ愛知から託されたお見舞金を届けました。
民主団体等ボランティアセンターで被災地の状況を聞き、今後の救援活動に役立つ情報を入手。被災地へは、福井駅北口(駅裏)から朝8時から30分おきに無料のシャトルバスが運行。ホテルや旅館は、救援ボランティアと告げれば1泊3000円で泊まれ、銭湯も100円で入れます。
ボランティアセンターで登録するとボランティア保険に無料で加入できます。スコップなど機材は現地でも用意されていました。飲料水、塩も用意されています。野外作業では1日2、3リットル飲みます。食事は持参し、泥だらけになるので着替えも必要。やはり現地に行かなければ分からない。
26日、救援に入った美山町は山間の川沿いの美しい町。その川が激流になり、濁流がまたたく間に町と鉄道を飲み込みました。救援に入った家の方の話では、避難命令が出たので、5分ぐらいで町のスポーツセンターに避難した。しかしそこもだめで、町役場に避難したそう。その間30分ほどの間に、家は150センチもの高さまで水につかりました。こんなことは聞いたことがないといいます。
避難の手順は明確でないし、東海豪雨などで教訓になっている高齢者対策が生かされていないことを感じました。鉄道線路がめくれあがり、地元の人たちは廃線を心配していました。日本共産党議員がいないのが残念。
老夫婦だけのこの家では、家の中と外にべったりとはりついた泥のかたまりを取り除く作業。異臭と粘りのある泥を運び出すのは重労働。おとな20人で1日仕事です。ボランティアで駆けつけた農家のおじさんでさえ悲鳴を上げていた。被災したスイカをいただきましたが、甘く、こんなにおいしいものかと胃にしみわたりました。
この災害を口実にダム必要論も出されてきているそう。午後まで作業して、夜名古屋着。疲れたが気持ちよく寝られそう。救援ボランティアはこれからが本番です。