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【04.04.18】今が参院選挙真っ最中 
本村映一日本共産党県書記長に聞く

4月18日「愛知民報」

――参院選公示まで約2カ月。勝利するうえでいま何が大事でしょうか。

 本 村 「参院選は目前」と言う人もありますが、私たちとしては、「いまが選挙そのもの」だと感じています。各党は、比例も選挙区もすでに本番なみ。わが党以外の改選議員は、本会議を欠席するなど国会審議そっちのけで選挙区、団体、労組回りなど必死に動いています。この瞬間に他党派を上回るとりくみが大事だと痛感しています。


党の力を大きく
 ――「しんぶん赤旗」読者の総選挙時比130%の拡大がなぜ「中心課題」なのですか。

 本 村 それは、この3回の国政選挙(2000年総選挙、01年参院選、03年総選挙)で後退した痛苦の教訓から学んだことです。
 躍進した前回98年の参院選直後にも、党としては「党の政治的影響力の広がりにくらべて組織的力量のたちおくれ」を問題にしてきましたが、これについて抜本的に打開することに成功できませんでした。
 後退には、それぞれわが党の躍進を阻もうとする自民、創価学会・公明党の反共攻撃や「小泉旋風」「二大政党論」などマスコミ報道の問題もありましたが、問題はそれらを乗り越える党の力が決定的に不足していたことです。
 ですから後退した昨年の総選挙時の少なくとも3割増しの読者をもたなければ勝てないと決意したのです。


政策と清潔さ売り
 ――争点、政策では何を重視しますか。

 本 村 全国的争点となる自衛隊のイラクからの撤退、憲法や年金改悪・消費税増税反対を訴えるとともに、党の最低保障年金制度などの改革提案を大いに押し出したいと思います。
 同時に、自民・民主の選挙違反事件、日歯連政治資金問題など、愛知県の議員・政治家にかかわる事件が相次ぎ、佐藤観樹元自治大臣が秘書給与をだましとった容疑で逮捕された民主党も「政治と金」の汚さが明らかとなり、財界の狙う「保守二大政党制」では政治が変わらないことが県民に見抜かれつつあり、わが党はこの問題でも、清潔、主権在民の政治姿勢を打ち出します。


対話をすすめて
 ――勝利をつくり出す活動の流れではどうですか。

 本 村 党大会で決めた活動方針をつらぬくことを重視しています。この点で、志位和夫委員長を迎えた3・16大演説会を3千人を超える規模で成功させたことは跳躍台になりました。4月下旬から5月にかけて開催される不破哲三議長をはじめ中央幹部が弁士を務める中都市の演説会を、その地域の政治情勢を一変するような大演説会として必ず成功させることが重要です。
 これらのとりくみを、中心課題である「130%」の読者拡大と「50万の党」づくりと結合して、選挙独自の課題―対話・支持拡大、宣伝、後援会などの活動を立体的・相乗的にすすめます。
 特に、対話・支持拡大の遅れを直視し、5月までに「過去最高の対話・支持拡大」を突破する計画です。


草の根の活動で
 ――「支部主役の選挙戦」が強調されていますが…。

 本 村 わが党の強みは何といっても、草の根で活動する党支部の存在です。支部が得票目標と「130%」読者拡大目標をもつこと、「党大会のハイライトビデオ」の活用をしっかりすえ、毎週の支部会議で大会決定を学習するとともに、3月にいったんは3割増を突破した昭和天白緑地区戸笠支部のような支部を広げたいと考えています。
 同時に、支部主役の活動の結節点として、すべての支部が支部主催の演説会・小集会を網の目のように開催することが大事です。


「先手必勝」でこそ
 ――愛知選挙区の八田ひろ子参院議員の再選、笠井あきら前参院議員の議席回復への展望はどうですか。

 本 村 愛知選挙区は定数3で、八田議員以外に自民と民主各2、さらに社民党が「4月中に候補者をさがす」との方針をきめています。
 支持基盤の崩壊の危機に直面する自民党は、比例での票の掘り起こしをすすめる上でも複数擁立を決め、民主党の佐藤観樹前議員の秘書給与詐欺事件をとらえて、公明の支援もあてにして攻勢に出ています。
 民主党は、事務所開きでの各議員のあいさつは不祥事へのおわびに終始するなど、前回選挙や総選挙の時のような躍進ムードはありません。
 だからこそ、いまわが陣営が「先手必勝」「他党派の二倍、三倍のとりくみを」を合い言葉に奮闘することが急務です。
 愛知の争点として特に八田議員の論戦での実績と、笠井比例候補の豊かな国際経験を大いに語りながら、自衛隊小牧基地への空中給油機配備、米第7艦隊旗艦の名古屋寄港など軍事基地化反対を訴え、無党派の人たちを含む「憲法改悪反対の一点での共同」、長時間労働の解消・サービス残業代の解決、青年の雇用拡大など「ルールある日本社会」への建設的提案、徳山ダム・設楽ダム問題や万博・中部国際空港などの大型開発優先の「逆立ち政治」をただす闘い、BSE、鳥インフルエンザ問題などの押し出しを重視します。

 

欠席目立つ民主党参院議員 日本共産党の八田議員は全部出席

7月25日任期満了の愛知選挙区議員の第159回参議院本会議出欠状況

本会議
主な会議内容
民主党
共産党
回数
日付
木俣佳丈
佐藤泰介
八田ひろ子
1回
1月19日
小泉首相施政方針演説


2回
1月22日
代表質問
3回
1月23日
代表質問
4回
2月4日
イラク自衛隊派遣の説明
5回
2月9日

委員辞・選任
イラク自衛隊派遣承認

6回
2月16日
国家公務員等任命
7回
2月27日
14年度決算
8回
3月12日
公債発行特別法案
9回
3月19日

義務教育費国庫負担法
日米租税条約

10回
3月26日

15年度予算
DV法一部改正

11回
3月31日

国家公務員等任命
被災者生活支援法一部改正

12回
4月2日
特定外来生物生態系被害防止
13回
4月7日

国際船舶・港湾保安法
児童虐待防止法

14回
4月9日

災害防止法一部改正案
道路交通法一部改正案

注:○出席、●欠席

 

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