愛知県武豊町のJERA武豊火力発電所における爆発事故(1月31日)をうけて、地元の日本共産党町議と県議団、住民らは7日、JERAと発電所長に対し、事故の原因究明と住民への説明会を武豊町内外でも開くなど要請しました。JERAは要請文の受け取りを拒否しました。
下奥奈歩県議、梶田進武豊町議、茶谷佳宏美浜町議、内田保南知多町議、山口春美碧南市議、「武豊の環境問題を考える会」の大久保崇さんら住民が参加。すやま初美党県副委員長が同席しました。
事故が起きた5号機は、石炭と木質ペレットの混焼で、約107万キロワットを発電する国内最大級のバイオマス火力発電所。木質ペレットを保管する「バンカー」付近から出火し、大きな爆発とともに黒煙が上がりました。約5時間後に鎮火し、死者や負傷者はいませんでした。
5号機での事故は2022年8月、同9月、23年1月の3度発生。全国でバイオマス発電所の発煙・出火事故が発生しています。
要請文では「大きな音を聞いて家から出たら空に黒煙が広がっていた」、「ドンと大きな音がして家が揺れた」と住民の不安が武豊町内に広がっていると紹介し、環境や人体への影響の有無や出火原因の究明、周辺市町でも住民説明会を開くなど5点を求めました。
発電所から約300㍍の場所に住む住民(77)は、「大きな爆発と大きな火柱が見えた。あまりの大きさに攻撃を受けたのかと心配になったほど。これだけ住民が不安に思っているのにJERAは話を聞こうともしない。許せない」と憤りました。
要請団は同日、籾山芳輝武豊町長に対して住民へ情報発信を行うよう要請しました。
(2月8日 しんぶん赤旗)