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自民・愛知県連のパー券収入3000万円超 議員に還流か

記者会見する(左から)田口一登名古屋市議団長、しもおく奈歩県議、石山淳一県書記長、田口党県財政部員

 日本共産党愛知県委員会は11日、県庁で記者会見し、自民党愛知県連の政治資金パーティー(2022年11月)で1億5千万円近い収入のうち、3千万円を超える金が国会議員、県議、市議総勢93人に還流(キックバック)されていた疑いを告発しました。

 会見には石山淳一書記長、下奥奈歩県議、田口一登名古屋市議団長らが参加しました。党県委員会、県議団、名古屋市議団が県選管の発表した自民党愛知県連の政治資金収支報告書、各議員の所得報告書を共同で調査したもの。

 22年11月14日に名古屋市内で「自由民主党愛知県支部連合会政経セミナー」として開いた政治資金パーティーでは、4984人から1億4952万円(1人あたり3万円)の収入を記載。支出欄には印刷代などに続いて、国会議員19人、県議54人、名古屋市議20人の名前が列挙され、国会議員は11月30日に、県議は12月5日に、名古屋市議は12月7日に、それぞれ違った額が「活動費」の名目で記されていました。

 議員がもつ政治団体の報告書には活動費として提供をうけた記載はなく、議員個人に還流されていたことが分かりました。100万円を超えた国会議員が5人おり、県議・名古屋市議でも100万円を超えた議員がおり、総額は3044万5千円になります。

 議員個人の所得報告を閲覧すると、1人をのぞき全員が20万円以上もらっていながら、ふさわしい所得が記載されていませんでした。

 会見で石山氏は「政治資金パーティーの支出として、全議員に『活動費』として支給されているのを初めてみた。政治資金規正法違反で逮捕された愛知3区の池田佳隆衆院議員の『裏金づくり』が自民党愛知県連ぐるみで行われていた。どのように受け取り、何に使ったのか、真実を明らかにする必要がある」と強調しました。

(1月12日 しんぶん赤旗)