私が初めて国政選挙に出馬したのは2005年。日本が戦争の道に進むのか、それとも平和憲法を守り生かす道に進むのか、分岐点に立っていました。私は、平和憲法を守り生かす道を選びとろうと訴えてきました。
この分岐点はいま急カーブで本当に危険な壊憲の方向に進んでいこうとしています。こんな時だからこそ、戦争反対を命がけで貫いてきた日本共産党の出番です。日本共産党には戦争を食い止める力があります。
101年間ぶれず
安倍政権が安保法制を強行した15年。日本共産党が提唱した“戦争法廃止、立憲主義を取り戻す”市民+野党の共同の呼びかけに市民のみなさんも応えてくださり、20年の改憲を阻止することができました。
PKO部隊として南スーダンに派遣されていた自衛隊に15年、新任務「駆けつけ警護」が付与されました。自衛隊が創設されて初めて、戦死者が出るかどうかという危機でした。私も国会質問させていただいて、みんなで力を合わせて撤退させることができました。
101年間ぶれずに暴走を食い止めるために必死に頑張ってきた日本共産党を、どうしても伸ばさなければならない時です。
日本共産党は、個人の尊厳に重きを置いています。一人ひとりの命と尊厳が守られるよう、制度の谷間に落ち込む人がいないよう提案している政党です。
男女賃金格差是正の問題も、この間、前進させてきました。生涯で女性の賃金は男性より1億円も低いといわれています。一番遅れているのが金融保険業。特に大企業が足を引っ張っています。政府系金融の商工中金では19年、女性の採用をたった16人に減らしました。いまの時代にそんなことがあることに憤り、昨年の予算委員会で取り上げました。
賃金格差是正
そういうなかで今年度の新規採用は、女性が全体の42.6%に改善させることができました。国会議員団あげて取り組み、企業別男女賃金格差も公表させることができました。財界に忖度なくモノを言うことができる日本共産党。男女の賃金格差是正のうえでも役割を果たせる政党です。
日本はこの30年で賃金が上がらず、消費税は10%に引き上げられ年間14兆円の負担増を強いられてきました。原材料費やエネルギー価格高騰のもとで、自動車・自動車部品の下請け価格の転嫁率は40.7%です。
私は八田ひろ子元参院議員の秘書として、トヨタ自動車の下請け企業の社長さんにお話しを伺ったことがあります。下請け単価の引き下げで日系ブラジル人を雇い、それでも高いということで中国人、ベトナム人の技能実習生を雇う状況になってしまったといいます。
岸田政権の賃上げ政策は実効性のないものばかりです。
下請けいじめをやめさせて、下請け企業が価格転嫁できるようにする。大企業の511兆円もの内部留保、不公正な富の集中を是正する。これが「日本共産党の経済再生プラン」です。
すべての人が命と尊厳を守られる社会にする、日本共産党のプロジェクトに多くの皆さんが参加することを心から願っています。
党の存在意義をかけて、そして私は被爆2世の人生をかけて、ますます危険な軍拡の道に進む政治をゆるさずに頑張ります。
(11月1日 しんぶん赤旗)