ニュース

学校給食無償化実現して 党名古屋市議団が市政懇談会

報告する(正面左から)みつなか、田口、岡田の3市議=7日、名古屋市中区

 日本共産党名古屋市議団は7日、コロナ禍で中止していた市政懇談会を3年半ぶりに市内で開きました。40人以上が参加。田口一登、岡田ゆき子、みつなか美由紀の3市議が議会を動かす論戦など報告しました。

 6月議会で学校給食費の物価高騰分を補助する補正予算が提案され、当初予算から増額されました。みつなか氏は本会議で、さらに無償化に向けて検討するよう求めました。河村たかし市長はこれまで同様、無償化は「金持ち優遇になる」と冷たい対応でしたが、補正予算を審査した委員会では他会派議員が「個人的には無償化が一番いいと思う」と発言するなど党の論戦が前向きな議論を起こしていると紹介しました。

 田口氏は、河村市長率いる減税日本が9月議会に提出予定だった議員の多選自粛を求める条例案を見送ることにしたと指摘。「市長はベテラン議員を排除しようとしたが減税内でも意見が割れた。減税日本は新人議員が相次いで不祥事を起こした過去がある。重要なのは任期ではなく、政治にのぞむ姿勢」と述べました。

 岡田議員は9月議会の補正予算で、中小企業を応援する「中小企業価格転嫁促進事業」(約12億円)やマンションの窓から子どもの転落を防止する補助錠の配布(1・4億円)などが計上されていることを紹介しました。

 参加者から「1日も早く給食費無償化を実現してほしい」「敬老パス利用回数上限廃止を」「名古屋城天守木造化より周辺の美化こそ」など意見が出され、3市議は丁寧に答えました。

( 9月9日 しんぶん赤旗)