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県営空港で演習やめて 愛知の平和団体 小牧基地に要請

演習中止を求めて広報官に要請する平和団体、住民ら=13日、航空自衛隊小牧基地正門前

 米空軍主催の多国籍軍演習が航空自衛隊小牧基地と周辺空域で実施される問題で、安保破棄諸要求貫徹愛知県実行委員会と愛知県平和委員会は13日、小牧基地を訪れ、防衛大臣と基地司令に対し、演習中止を要請しました。基地広報官が応対しました。

 基地周辺住民ら14人が参加。日本共産党の安江みよ子、山田みよ子両小牧市議、いがいけんじ小牧市議予定候補、原田ゆうじ春日井市議が参加しました。

 多国籍演習「モビリティ・ガーディアン23」は、日米英など7カ国が参加し、空輸、空中給油、医療搬送、航空機動と指揮統制を実施。小牧基地では約70人が17~20日に航空医療搬送訓練を行います。

 小牧基地と滑走路を供用する県営名古屋空港の周辺自治体は「県営空港の米軍機利用がないように」と政府に働きかけてきましたが、演習はこれを無視するものです。

 矢野創・平和委事務局長は「演習は対中国を想定し、あらゆる基地や空港を使って戦争できる体制をつくり、地域の緊張と軍拡競争を激化させる。日本を戦場化し、多数の死傷者をうむことを想定したものだ」と指摘。「小牧での多国籍演習は初めてにもかかわらず、周辺住民へ何ら説明がない。物価高で暮らしが大変な今こそ、軍事費2倍化や多国籍演習を中止し、暮らしを支援する施策を充実させてほしい」と話しました。

 小牧市の住民(72)は「何も知らされないまま、真上で訓練が行われるのは怖い。私たちは平和に暮らしたいだけ。なぜ何も説明がないのか」と詰め寄りました。

 広報官は「演習は中央が決定しているため、基地として住民へ説明する立場にない。要望があったことは上に伝えます」と述べました。

( 7月15日 しんぶん赤旗)