愛労連(愛知県労働組合総連合)と名古屋ふれあいユニオンは29日、愛知労働局と愛知地方最低賃金審議会に対し、「生活改善、地域経済の好循環のために、愛知県最低賃金を1500円とし、中小企業支援を求める要請署」9479人分と「最低賃金1500円に(オンライン署名)」1348人分の計1万827人分(第1次分)を提出しました。役員10人が参加しました。
署名は、昨年11月から取り組んだもの。オンライン署名には「全国どこでも最低1500円ないとマトモな人間らしい暮らしが出来ません」「最賃で働く人の犠牲の上に成り立つ社会は変えなければいけない」など切実な訴えが寄せられました。
要請は▽愛知の最賃(986円)を1500円に引き上げる▽政府に対して中小企業支援策の抜本的強化を求める▽金額審議にかかわる専門部会を公開する▽労働者の意見陳述の場を設ける―の4点。
愛労連の西尾美沙子議長は、署名を労働局職員に手渡し、「最賃引き上げを求める切実な声が多数寄せられています。愛知の最賃・986円では自立した生活はできません。労働者をめぐる状況が目まぐるしく変化するなかで、労働者に寄り添った労働行政が求められています」と話しました。
職員は「昨年来の要請や中央審議会の公開報告を受け、愛知でも専門部会の公開について協議している」と答えるにとどまりました。
竹内創事務局長(愛労連)は「最賃額の決定には、当事者、とくに非正規雇用で働く労働者の意見陳述の場が絶対に必要です。夏休みで子どもたちは給食がなくなり、家計がいっそう圧迫されます。最賃1500円は急務。審議会委員にきちんと伝えてほしい」と強く求めました。
( 7月1日 しんぶん赤旗)