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隊員殺傷 解明急げ 愛知の3団体 陸自駐屯地に要請

広報担当自衛官(左)に申し入れる平和団体の人たち(右側)=15日、名古屋市守山区

 愛知県平和委員会、守山平和委員会、安保破棄愛知県実行委員会の3団体は15日、岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で14日、自衛官候補生が実弾射撃訓練中に隊員3人を死傷させた事件を受け、当該隊員が所属する陸上自衛隊守山駐屯地(名古屋市守山区)に対し原因解明、再発防止策などを求めて申し入れました。

 事件で隊員3人が小銃で撃たれ、2人が死亡、1人が負傷しました。入隊3ヵ月の自衛官候補生が実弾を扱える問題など、市民に衝撃が広がっています。

申し入れには13人が参加。守山駐屯地前は多くのマスコミが詰めかけました。

 申し入れは、浜田靖一防衛大臣、酒井秀典陸上自衛隊第10師団長宛で、自衛隊が実戦部隊に変貌する中で暴力事件が後を絶たないことを指摘した上で、▽原因解明、再発防止策を明らかにすること、▽隊員の心理的・精神的ケアをするよう対策を講じること、▽自衛官候補生の実弾訓練をとりやめること、▽ハラスメント根絶へ実効ある対策を講じることなどを求めました。

 参加者は「第三者の調査機関を設置し、隠ぺい防止に努めるべきだ」と強調しました。

 対応した広報担当自衛官は発砲事件の詳しい内容については述べず「わかりました」と申し入れ文を受け取りました。

(6月17日 しんぶん赤旗)