2023年4月10日 日本共産党愛知県常任委員会
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4月9日投開票で統一地方選挙の前半戦となる愛知県議選、名古屋市議選がおこなわれました。
県議選では、全国で唯一の都道府県議空白を克服するために、前回失った名古屋市西区と豊橋での議席回復を、全県党組織の任務として取り組み、豊橋選挙区で、しもおく奈歩候補が、1万2千8票、得票率11・6%を獲得して見事勝利することができました。名古屋市西区は、わしの恵子候補が前回より得票を伸ばす8千312票、得票率21・0%を獲得する大健闘でしたが、議席獲得にはいたりませんでした。
名古屋市議選は、16行政区16人の候補者先頭に、党員のみなさん、党の訴えに応えて多くの「しんぶん赤旗」読者、後援会員、支持者のみなさんの協力をいただきましたが、当選は、天白区・田口一登候補、北区・岡田幸子候補、緑区・満仲美由紀候補の3人にとどまり、前回の市議選で獲得した5議席から後退する厳しい結果となりました。
県議空白克服のために先頭にたって奮闘した豊橋、名古屋市西区の党員のみなさんはじめ、県議選、名古屋市議選の勝利のために奮闘した全県の党員のみなさんに心から敬意を表します。また、ご支援いただいた全県の「しんぶん赤旗」読者、後援会員、支持者のみなさんに心からの感謝を申し上げます。
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県議選では、大企業支援・大型事業に熱中し、福祉を切り捨てる大村県政に、何でも賛成の「オール与党」議会の異常な実態を告発し、日本共産党県議の復活で県民の切実な願いを届け、実現しようと訴え、共感を広げました。名古屋市議選でも、子どもの医療費無料化の拡大など、自公民の妨害をはねのけて市民運動とともに要求を実現してきた日本共産党市議団の躍進で、福祉のさらなる前進をはかることを訴えました。とくに、物価高騰が生活を直撃しているもと、日本共産党議席の獲得で学校給食無償化を実現しようという訴えは、どこでも大きな共感が広がりました。
また、愛知には、3つの自衛隊駐屯地と11の軍需工場が存在するもと、岸田自公政権がすすめる「戦争国家」づくりストップを正面から訴え、外交で平和の体制をつくることを訴える日本共産党が躍進してこそ、愛知、名古屋の市民の命と暮らしを守ることができるという訴えにも確かな共感が広がりました。
前半戦での、他党との対比で日本共産党議員団、議席の値打ちを明らかにする訴えと、岸田自公政権の大軍拡に正面から反対し、平和の対案をかかげる日本共産党の役割の訴えが、住民の共感を広げたことに確信をもち、後半戦でも候補者先頭に大いに訴えていくことが大切となっています。
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全国的には維新が都道府県議選で議席を倍増する躍進をかちとりましたが、愛知では減税日本が、岸田自公政権批判の「受け皿」となって県議選でも名古屋市議選でも前進しました。今回の選挙では、前回選挙の教訓のうえに減税日本・河村市長への批判を積極的におこない、豊橋では減税日本を打ち破りましたが、名古屋では広く市民の理解を得ていくにはいたりませんでした。今後、河村市長・減税日本がすすめる政治をどのように批判していくかをさらに検討し、その害悪を市民が理解をしていく活動に、日常的に取り組んでいく必要があると考えています。
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2021年の総選挙以来つづく反共キャンペーンが、今回の選挙でも激しくかけられるもと、前回選挙を上回る宣伝、組織活動をつくりだすことが求められました。
自力が後退しているもとで、それを実現する活動として「折り入って作戦」――支持を広げてくれる協力者を組織することを、組織活動カナメにすえて取り組みました。勝利した豊橋や得票を伸ばした西区では、「折り入って作戦」による協力者の支持拡大が大きな力を発揮しました。しかし、多くの選挙区では十分にすすめることができず、前回を上回る規模の宣伝、組織活動をつくりだすことができませんでした。
選挙戦を通じてあらためて痛感したのは、自力の後退です。どの選挙区も党員、読者いずれも前回選挙から現勢を後退するとともに、高齢化が4年前を上回る活動をつくりだせない要因となりました。
昨年来、選挙勝利をかちとるためにも「130%の党」をつくることが必要であると、選挙のなかでも党員拡大を根幹にした党勢拡大に正面からとりくみました。選挙にむけては、3月末までに前回選挙時を回復・突破することを目標にとりくみ、豊橋はじめ貴重な前進も生まれましたが、どこでも目標を大きく残すものとなったことは、選挙の結果に大きく影響しました。
(5)
統一地方選挙後半戦がただちに始まります。16日には一般市議選、18日には町村議選が告示されます。前半戦勝利の教訓である攻勢的な宣伝活動と「折り入って作戦」をカギとする組織活動を、前半戦をたたかった党組織からの支援を含めてやり抜き、目標とする候補者全員の当選のために力をつくしていきます。
全県の党員のみなさんが、後半戦の勝利のために心一つに奮闘することをよびかけるとともに、「しんぶん赤旗」読者、後援会員、支持者のみなさんのご協力、ご支援を心からお願いします。
以 上