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物価高騰を超える賃上げを 愛知 トヨタ総行動 社会的責任果たせ

物価高騰を乗り越える大幅賃上げを訴える労働者=10日、愛知県刈谷市

 「トヨタはもうけを労働者と下請けにまわせ」―。大企業トヨタに社会的責任を求める「第44回トヨタ総行動」が10日、愛知県内で取り組まれました。愛労連(愛知県労働組合総連合)などでつくる実行委員会の主催。

 トヨタ自動車のグループ企業が多くある刈谷駅前では、組合員30人が物価高騰を乗り越える大幅賃上げを求めるビラとティッシュのセットを通勤者に配布。1時間で約2000部を配りました。日本共産党の山本シモ子、牛田清博の両刈谷市議、新村健治前市議が参加しました。

 若井和則副議長らは「コロナ禍で女性や非正規労働者の厳しい実態が明らかになった。大幅な賃上げ、底上げ、労働条件の改善が急務となっている。トヨタは30兆円の内部留保を活用すべきだ。誰もが人間らしく働き暮らせる社会めざし声をあげよう」と通勤者に訴えました。ビラを受け取った女性(51)は「介護施設に勤めているが低賃金。大企業だけでなく、すべての産業、職種で大幅賃上げを実現してほしい」と話しました。豊田市のトヨタ自動車本社前の宣伝には本村伸子衆院議員が参加しました。11日には名古屋駅大宣伝・トヨタ包囲デモが行われます。

(2月11日 しんぶん赤旗)