「世界こどもの日」の20日、「子どもたちにもう1人保育士を!みんなの願いを届けるパレード」が名古屋市で行われました。保育士や子どもたち、父母ら900人が参加し、「子どもたちにもう1人保育士を!」のバナーを掲げ、元気にパレードしました。保育士や父母らでつくる実行委員会の主催。
パレードに先立ち集会が行われ、子どもたちが童謡「世界中のこどもたちが」を合唱し、オープニングを飾りました。
2人がスピーチ。保育士の高瀬望生さんは「子どもたちに寄り添うには圧倒的に保育士が足りません。不測の事態が起きたときに対応できない。未来ある子どもたちが豊かに安全に毎日を送れるよう国が責任をもって、『子どもたちにもう1人保育士を』保障してほしい」と話しました。保護者の堀川育恵さん(38)は「今の配置基準では、おとなの顔色に敏感な子どもたちがたくさんのことを諦めています。子どもたちの気持ちを共有できる保育環境へ最低でもプラス1人が必要。みんなで世論をつくって保育から社会を動かそう」と呼びかけました。
参加者は、「4・5歳児30人に保育士1人の配置基準は、戦後74年間も放置されたまま。子どもを大切にする社会へ、命と権利を大切にする社会へ、私たちの力で改善させよう」とのアピールを採択しました。
(11月21日 しんぶん赤旗)