愛知県犬山市で13日、コロナ禍や物価高騰で困窮する市民、青年らを支援しようと、食料支援が行われました。同市の年金者組合、新日本婦人の会、民主商工会などでつくる「食料支援プロジェクトin犬山」実行委員会の主催。
会場の犬山駅前には、米、野菜、レトルト食品、缶詰などが並べられ、時折強い雨が降る中、40人を超える人が訪れました。
ネパールからの技能実習生3人は「これ本当にタダでもらっていいの」、「日本人はやさしいね。ありがとう」と言いながら食品を選んでいました。生活状況を聞くと、「昨年より物が高くなっても給料は同じ。肉など高いものは買えなくなった」、「出費が増えて母国への送金額が減った」と話しました。子ども2人と訪れた母親(37)は「菓子類も値上がりして子どものおやつに苦労する。育ち盛りの子どもがいるので食費がかさむ」と言いながら子どもたちと菓子や米を袋いっぱいに入れていました。
1人暮らしの青年(29)は「賃金が上がらないのに物価は上がる。将来のために貯金したいが出来ない。年金がどうなるかも見通せない」。たくさんの米や野菜を袋に詰めた女性(78)は「亡くなった夫の遺族年金で生活している。物の値段は上がり生活レベルが下がる一方。今は元気だが病気になっても医療費が払えない」と不安を語りました。
(11月16日 しんぶん赤旗)