性暴力の根絶をめざすフラワーデモが12日正午、名古屋市中区で開かれました。20人が参加し、「#MeToo」、「性暴力を許さない」などボードを掲げ、アピールしました。
11日に広島県で行われたフラワーデモ福山の呼びかけ人、奥野しのぶさんの声明が読み上げられました。「保育園から中学2年まで10年間、父親から性虐待を受けてきた女性が損害賠償を求めた提訴に広島地裁は10月26日、性虐待を認定しながら女性の訴えを退けた。一人の女性の人権が社会からも踏みにじられた。裁判所にかかわる人は、DV(家庭内暴力)の力関係やジェンダーバイアス(偏った性差別観)、被害者の心理状態、加害者がその考えを身につけた社会背景、社会構造をもっと学ぶべきだ」
名古屋地裁(10月27日)でセクハラ認定を勝ち取った40代の女性会社役員も参加しスピーチ。「被害を受けた多くの女性は泣き寝入りしている。被害をなかったことにしない社会へ、第一歩につながっていけばいい」と話しました。
群馬県のフラワーデモ発起人、田嶋みづきさんも参加し、「フラワーデモに参加し、今まで抑圧されてきた気持ちが少し解放された。運動のなかでめげそうになることもあるけど、力になるのは女性同士の連帯。つながりを大事にしていこう」と呼びかけました。
(11月15日 しんぶん赤旗)