ニュース

黙っとれん 賃金上げろ 名古屋 愛労連など決起集会

全国一律最賃1500円の署名に応じる通行人=10日、名古屋駅前

 愛労連(愛知県労働組合総連合)と愛知国民春闘共闘委員会は10日、「2022秋季年末闘争全国統一行動」に呼応し、名古屋市内で「もう黙っとれん!賃金上げろ決起集会」を開きました。県内の労働組合から約50人が参加しました。

 西尾美沙子議長は「国民生活に寄り添い、物価高騰に負けない緊急の賃上げ政策が必要。岸田政権の軍事費GDP2%、社会保障大改悪を許さず、賃金増と社会保障充実を両輪で勝ち取るために声を広げよう」と呼びかけました。 名古屋ふれあいユニオンの鶴丸周一郎委員長が連帯あいさつしました。

 竹内創事務局長が9日の年末闘争(一時金)の結果を報告。「昨年並みが多く、マイナス回答もあった。あらゆるものが値上がりするなかで、賃金増がまったく追い付いていない。地域や職場で仲間をつくり、『賃金上げろ』の世論をつくろう」と話しました。

 各労組の代表が報告。「JR東海は問題山積のリニア中央新幹線に莫大な投資を続ける一方、コロナに便乗した人減らし、効率化を進めている。団交で利益優先、安全軽視の在り方を問うていく」(国労名古屋地本)、「介護職場は最賃ギリギリで常に人手不足。自分の生活もままならない職員の『無理』で支えられている。力を合わせてがんばりたい」(県医労連)、「自治体の会計年度任用職員(非正規)は、全国で8割が女性、6割が年収200万円未満。仕事は正規と一緒。責任だけが重く、定期昇給の仕組みもない。働き続けられる賃金水準にしていく」(自治労連)など発言がありました。

集会に先立つ、名古屋駅前で賃上げアピール宣伝では、用意したビラ300枚が30分足らずでなくなり、受け取った人たちから「給料あげてほしい」「がんばってね」など激励の声が相次ぎました。

「全国一律最賃1500円を求める」署名に応じた看護師(59)は「看護師の給料は多くなく、家族を養うのは無理。やりたいこともあきらめてきた。おとなの給料あげないと、子どもの貧困もなくならない」と話しました。

(11月12日 しんぶん赤旗)