憲法公布76年の3日、あいち九条の会は「憲法九条をまもろう2022愛知県民のつどい」を名古屋市内で開きました。オンラインも含め、約800人が参加しました。
中野晃一・上智大学教授が「9条では日本は守れない?」と題して講演。日本政府のこれまでの解釈について、憲法前文の平和的生存権や13条(幸福追求権)を根拠に9条の許す範囲で自衛するとしてきたと指摘。しかし自民党は、9条に自衛隊を書き加え、自衛の根拠を9条に移すことで「守る対象を『国民』から『国』に変えている。大変危険なものだ」と厳しく批判。「本来、戦争を未然に防ぐことを『抑止』と言う。戦争に備えることは『抑止』ではなく、ただの『武力』だ。9条をないがしろにすれば安全保障もあやうくなる」と強調し、「もっと希望を語り、議論しよう。誰もが参加でき、生き生きとのびやかに運動する姿を見せよう。それを見た人が時代にあった運動をつくっていく」と話しました。
事務局長の加藤洪太郎弁護士は「真実を学び、仲間と議論し、周りに話そう。思想信条の垣根を超え広げていこう。今日からがんばろう」と呼びかけました。
参加した女性(87)は「9条は日常でどうしても感じられないけど、講演を聞いて、改めて大切さを感じた。学習の機会を増やしていきたいね」と語りました。
(11月4日 しんぶん赤旗)