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軍事拠点化に「怒」愛知・小牧で県民集会

 愛知県小牧市の航空自衛隊小牧基地近くの市之久田(いちのくた)中央公園で2日、愛知県の軍事拠点化に反対する「第25回小牧平和県民集会」が行われ、350人が参加しました。県内19の労組、市民、平和団体などでつくる実行委員会の主催。昨年は中止し、2年ぶりの開催。

 県営名古屋空港と滑走路を共用する同基地は、自衛隊の海外派兵拠点など日米軍事同盟の一端を担い、隣接する三菱重工小牧南工場はF35戦闘機の整備拠点化が進められています。

 共同代表の望月敦さんは、基地の事故がどれだけ軽微でも半年に1回しか報告されなくなり、原因究明もないまま次の飛行が始まっていると批判。「地元住民をないがしろにする国と自衛隊のやり方にノーを突きつけ、日米地位協定反対の声を全国に広げていこう」と呼びかけました。

 日本共産党の本村伸子衆院議員が参加し、「米国が『核戦略の柱』とするF35を受け入れれば、地域が核戦略に巻き込まれる。土地利用規制法が施行され、基地周辺の住民が監視対象とされるにも関わらず、ほとんど知らされていない。国民主権に反する同法の廃止を求めて、みなさんと一緒にがんばりたい」と話しました。

 名古屋市内でウクライナ侵略に抗議する青年有志団体「ピース・フォー・ウクライナ」の澤村暁代さんは「2月24日の攻撃開始を受けて、同27日から抗議行動を続けている。戦争に勝ち負けはなく、市民が犠牲になるだけ。世界と連帯し、一日も早くウクライナに平和が訪れることを強く願います」と話しました。

 参加者は、F35戦闘機の整備拠点化、9条改憲、小牧基地機能強化などに反対する集会アピールを「怒」のバナーを掲げて採択。秋晴れのなか、約2㌔を元気にパレードしました。

 名古屋市港区から参加した女性は「全国トップクラスの商業港の名古屋港に市民に知らされないまま、自衛艦が入港するなど軍事拠点化への既成事実がつくられている。愛知を軍事拠点にしないためにも、全国、全県で連帯してがんばりたい」と話しました。

(10月4日 しんぶん赤旗)