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土砂崩れ 危険区域外も 愛知・知多地域 共産党県委が豪雨被害調査

土砂崩れの現場を確認する(右から)杉下、須山、平林の各氏=26日、愛知県知多郡東浦町

 日本共産党愛知県委員会は26日、7月12日の豪雨で駅ホーム付近の護岸崩落や土砂崩れが発生した東海市と東浦町の現場を調査しました。須山初美副委員長、坂ゆかり市議、杉下久仁子町議、平林重信町議候補らが参加しました。

 東海市では豪雨の影響で名鉄・南加木屋駅ホーム付近の大田川護岸が崩落。現在は崩れた護岸の代わりに土のうが置かれ、ブルーシートが張られるなど応急措置され名鉄や市職員が監視しています。市は鉄道利用者への影響を考慮し専決処分で復旧工事に着手しています。

 ホームと対岸から崩落部分を確認した須山氏は、「南加木屋駅は知多地域の交通の生命線となる重要な駅。国がしっかり予算を組み市の工事を支えるよう求めていく。気候変動の影響で大雨の被害が増えている。災害から住民の命を守るために地域の危険な場所を事前に補修するための予算を国がつけるよう求めていきたい」と話しました。

 東浦町では豪雨の影響で土砂崩れが49カ所、道路冠水が27カ所、浸水が22カ所で発生。道路への土砂流出などは204カ所に及び、道路や斜面が崩れた場所はいまだに仮補強のような状況でした。

 杉下町議は、「ハザードマップで危険区域とされていない場所でも土砂崩れが発生している。大雨に対応できる排水整備とハザードマップの見直しが必要です」と指摘します。

 周辺の住宅よりも低い場所に家がある高齢の住民は車庫と車が水に漬かったといいます。車庫の泥出しなどは行いましたが「あらゆる方向から水が流れ込んできた。排水を整備してほしい。雨が降るたびに心配になって夜中に起きて外の様子を確認している」と切実に被害の実態を語りました。

(8月28日 しんぶん赤旗)