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被爆者と懇談〝願い継ぐ〟原爆パネル展 本村・井上氏訪問

被爆者の水野さん(右端)と懇談する(左から)本村、井上、須山の各氏=21日、名古屋市中区

 被爆2世の日本共産党の本村伸子衆院議員、井上哲士参院議員は21日、愛知県原水爆被災者の会(愛友会)が名古屋市中区の金山総合駅構内で開いている「原爆パネル展」会場を訪れ、愛友会の水野秋恵事務局長ら被爆者と懇談しました。須山初美県副委員長が同席しました。

 水野さんは4歳の時に広島で被爆しました。水野さんは被爆者としての運動を振り返り、「今年で被爆77年。核兵器をなくそうと一緒に運動してきた仲間や先輩たちの思いを引き継ぎ、核兵器禁止条約に参加する日本政府の実現へ体が動く限り精いっぱいやりたい」と述べ協力を呼びかけました。本村氏は「岸田首相は広島出身なのに被爆者の思いがわかっていない。国会で強く参加を求めとともに、被爆者をはじめとする市民と共同の運動を広げます」。井上氏は「高齢化する被爆者の核廃絶の願いを私たち2世が引き継いでいくことが大切です」と応じました。

 懇談では、広島への原爆投下後に降った放射性物質を含んだ雨をめぐる「黒い雨」訴訟も話題になり、水野さんは「放射能を含んだ雨に打たれた人が心配です」と話し、井上氏は「多くの人が救済されるよう取り組む」と述べました。

 パネル展は2014年から毎夏に開かれ、今回で9回目。多くの人が足を止めてパネルに見入り20、21両日で5000人以上が訪れました。

 日本政府に核兵器禁止条約参加を求める署名に応じた大学2年生は「広島、長崎の平和式典で岸田首相は核禁条約について何も言わなかった。唯一の戦争被爆国の首相として問題だと思う」。「原爆の絵」を熱心に見ていた名古屋市の高校2年生は「核兵器廃絶の思いは広島の高校生と同じです。愛知でも何か運動に取り組みたいです」と話しました。

 水野さんは「会場費の募金など多くの人たちに支えられ開催できました。日本の核兵器禁止条約参加、核兵器廃絶をめざし来年以降も続けたい」と語りました。

(8月23日 しんぶん赤旗)