「あいち・平和のための戦争展」が11日~14日、名古屋市東区の市民ギャラリー矢田で開かれ、1200人を超える人が来場しました。
県内で戦争体験を記録・伝承し平和運動に取り組む37団体でつくる実行委員会主催。1992年から、新型コロナ禍で中止した一昨年を除き毎年行われています。
今回は初めて県内8高校でつくるグループが実行委員会に参加。高校生は「学校から平和を願う」と題して修学旅行や文化祭、授業などでの平和の取り組みを紹介しました。昨年、101歳で亡くなった元日本兵・近藤一さんの一周忌を偲ぶ会では、高校生が群舞を披露しました。
各団体がこれまでの活動をパネル展示。ピースステージでは連日、講演会や語り部などが行われました。
特別展示では「チェルノブイリ救援・中部」と協力し、ロシアによるウクライナ侵略の被害を写真で紹介。ミサイル攻撃を受けて破壊された学校などの写真が展示され、参加者はまじまじと見つめていました。ウクライナ人道支援コンサート(日本ユーラシア協会企画)も行われ、ウクライナ出身のソプラノ歌手、ナターリア・コズローヴァさんがウクライナ民謡など披露しました。集まった募金は名古屋市に全額寄付され、避難者らの生活に活用されます。
(8月19日 しんぶん赤旗)