愛知県内各地で6日、「平和の鐘つき」が行われました。
名古屋市中村区の西祐寺で年金者組合中村支部が「平和のつどい」を開き、12人が参加しました。つどいに先立ち、参加者は原爆投下時刻の午前8時15分から鐘をつき、原爆と戦争の犠牲者に黙とうしました。
年金者組合の藤井茂支部長が「20年近く続けているが、今年は3年ぶりに広島で原水爆禁止世界大会が開かれ、コロナで延期された第10回核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれた記念すべ時に行われた。一方で、広島出身の岸田文雄首相はNPT会議の演説で核兵器禁止条約に全く触れなかった。日本が条約に参加するよう運動を広げよう」と訴えました。
組合員で西祐寺前住職の廣瀬努さん(92)は「中学生時に勤労学徒として軍需工場で働き、空襲など戦争の悲惨さを体験した。健康に気をつけて核兵器廃絶の運動を続ける」。毎年参加している女性(76)は「改憲の動きが強まっているので核廃絶とともに改憲反対の署名に取り組んでいる」と話しました。
一宮市、碧南市、あま市、豊橋市、武豊町などでも「平和の鐘つき」が取り組まれました。
(8月10日 しんぶん赤旗)