参院選投票日(10日)前のラストサンデーとなった3日、日本共産党の志位和夫委員長は、大阪、京都、名古屋の3カ所を駆けめぐり、「いよいよ参院選も最終盤です。比例代表5人のベストチーム全員勝利のために、どうかお力をお貸しください」と呼びかけ、「選挙は最後の最後まで頑張ったものが勝利をつかむことができます。比例代表と選挙区の二つの勝利を必ず勝ち取りましょう」と訴えました。
大阪市・天王寺ミオ前では1階、2階デッキともに聴衆が広がり、熱い声援が何度も送られ、京都駅前では、道行く人が足を止め、何重にも聴衆が膨らみました。
名古屋駅前では雨が降る中、1階はぎっしりと埋め尽くされ、2階デッキも聴衆の輪が幾重にも広がり、力強い拍手が節々で湧き起こりました。
友人2人と初めて演説を聞きに来た大学生(18)は「共産党は理論が一貫している政党というイメージ」と語り、「どこに投票するか迷っているけど、自公には勝ってほしくない。今回は共産党かな」と話しました。
大阪市で大門みきし比例候補、たつみコータロー選挙区候補、京都市で大門氏、たけやまさいこ選挙区候補、名古屋市で、たけだ良介比例候補、すやま初美選挙区候補が訴えました。
志位氏は、この間の7回の党首討論などで「論戦ではどちらが国民の立場に立っているか、決着がついたのではないでしょうか」と強調。平和の問題では、暮らしと平和を壊す自民・公明・維新などによる軍拡・改憲を批判し、日本共産党が提唱する9条を生かした外交で東アジアに平和を創出する「外交ビジョン」を進めることこそ必要だと訴えました。
志位氏は、物価高騰から暮らしをどう守るかも大きな争点だと強調し、「アベノミクス」を継続しようとする岸田政権を批判。(1)実体経済をよくすることを最優先にした経済政策への転換(2)新自由主義を終わりにして「やさしく強い経済」への転換―が必要だとして、日本共産党の「五つの大改革」を訴えました。
最後に志位氏は、平和を壊す「翼賛政治」の危険を感じるとして、「維新を先兵にして『翼賛政治』がつくられつつある」と告発。討論会でも、ウクライナ侵略を利用した軍拡の大合唱に多くの政党が飲み込まれている現状があると述べ、「日本共産党は100年の歴史に立って、平和を壊す逆流に対して、正面から立ち向かい、打ち破り、命と平和と暮らしを守るために頑張り抜きます」と力強く訴えると、「いいぞ」の声と盛大な拍手が送られました。
名古屋
志位氏は、愛知選挙区(改選数4)の、すやま候補は「当落線上の大接戦まで押し上げています。あと1週間の頑張りで必ず国会へ送りましょう」と述べ、「有力候補で大軍拡に正面から反対し、暮らしを守り抜くと訴えているのは、すやまさんただ一人。党派を超えて広げてください」と呼びかけました。
たけだ候補訴え
たけだ良介比例候補は、台風19号災害の被災者の声を受けて河川の堤防強化を実現したことや、雇用調整助成金の運用改善、明治用水頭首工の漏水問題で被害を受けた農家への支援を求めてきたことを報告。道半ばの被災地の復興支援や農家を守るため、引き続き国会で仕事をさせてくださいと訴えました。
すやま候補訴え
すやま初美愛知選挙区候補は、自公や維新、国民民主が暮らしを押しつぶす大軍拡に突き進もうとしていると批判し、「党をつくって100年、反戦平和を貫く日本共産党の議席を伸ばしてください」と訴えました。
(7月4日 しんぶん赤旗)