私、この栄で働いておりました。広告デザイナーとしての10年はやりがいのある毎日でした。それでも、毎日が夜中の午前0時、忙しい時は徹夜が当たり前。先輩や後輩が体や心を壊して会社を辞め、女だからと能力で評価されず、大好きな先輩も去っていきました。
こんな思いをするのは、私たちの世代で終わりにしたい。私は、男女の賃金格差をゼロにします。これは命の問題として絶対に取り組みます。
コロナの下、たくさんの女性から相談がありました。多くが、とても不安定な仕事で働き、突然クビを切られた。その方々の休業支援金を、愛知労働局や厚生労働省と交渉し、支給させることができました。
家事・育児・介護が女性の役割として低賃金の不安定雇用に置かれ、その賃金格差が1億円と、生涯にわたって女性の生きづらさをつくっていることを思い知りました。そして男性も、長時間労働、全国への単身赴任、家族との時間や自分の自由な時間を削って会社に奉仕する。「男なんだから当然だろ」と言われる。そんなの男性にとっても生きづらい社会です。
私は、人間らしく働けるルールをつくって、男女の賃金格差をゼロにし、性別に縛られずみんなが力を発揮できる、そんなジェンダー平等社会をつくりたい。
愛知で、女性の賃金を男性並みに引き上げた場合の経済効果は、11兆円とものすごく、女性の雇用は55万人も生み出します。愛知の経済そのものを豊かにします。
私たち一人ひとりの人生を豊かにし、格差を正し、経済も豊かにする。このジェンダー平等社会を、私、皆さんと一緒にどうしても実現していきたいんです。
日本で最も遅れた政治分野のジェンダーギャップを、私自身が打ち破って、これまで聞いてきた愛知の声を今度こそ国会に届けるために、頑張りぬきたいと思います。(25日、名古屋市中区栄)
(7月1日 しんぶん赤旗)