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物価に負けぬ値上げ 最賃審前に愛労連が行動

最賃1500円を求める署名に応じる若者=23日、名古屋駅前

 愛労連(愛知県労働組合総連合)は名古屋駅前で23日、愛知地方最低賃金審議会の開催(7月1日)を前に、最賃(955円)を早期に1500円に引き上げ、今年は1000円以上に引き上げをめざす「最賃サマーアクション」に取り組みました。

 愛労連加盟労組役員ら28人が参加し、リレートークやビラ配り、シール投票を実施。最賃1500円を求める署名に若者ら42人が応じました。

 竹内創事務局長は「日本の経済や国民の暮らしを守っていくためにも、物価高騰に負けない思い切った賃上げが重要だ。参院選(7月10日投票)では各党が最賃引き上げを公約に掲げている。投票に行き、公約を実現させていこう」と呼びかけました。

 生協労連愛知県協議会の若井和則議長は「隣県の最賃が低いことから県境では採用時給が低く、県内でも賃金格差ができている。最賃が低い県の人口流出を防ぐためにも、8時間働けば普通に暮らせる全国一律の最賃にしよう」と話しました。

 署名に応じた大学3年生は「学生バイトは同じ仕事をしていても賃金が低い。納得できない」。別の学生は「時給1500円って高いと思ったけど、年収300万行かないことを知って驚いた。最賃上げてほしい」と答えました。20代の男性は「仕事が見つからない。最賃引き上げも重要だが、雇用や支援制度をもっと増やしてほしい」と語りました。

(6月25日 しんぶん赤旗)