国民平和大行進(東京―広島コース)が5月31日、愛知県入りし、豊橋市内の学校法人桜丘学園(豊橋市)で歓迎集会が3年ぶりに開かれました。高校生の和太鼓の力強い演奏で、80人の行進参加者を迎えました。
同学園は1989年に市民と共同で、学校敷地内に広島の「原爆の火」を保存する「平和の塔」を設置。翌年から平和行進の歓迎集会を開いています。
桜丘高校の生徒代表は「ロシアのウクライナ侵攻を受け、3月18日に臨時生徒総会を開き、『ウクライナ侵攻に対する平和宣言文』を承認しました。被爆者の思いを受け継ぎ平和運動を続けていきます」。教職員代表は「みなさんを迎えることは、生徒に平和の大切さを考える機会になっています。『原爆の火』を灯し続ける唯一の教育機関として、今後も平和の意思を発信し続けます。ウクライナへの思いを込めウクライナ国旗を校庭に掲げています」とあいさつしました。
金本弘・愛知県原水爆被災者の会理事長が歓迎集会のお礼を述べ、「平均年齢84歳の被爆者の願いは核兵器廃絶。日本が核兵器禁止条約に参加することを願っています」と発言。あいち平和行進東三河を共に歩く会の安間慎副会長は「ウクライナ危機を利用し、核共有や核抑止力の論議が起こっています。唯一の戦争被爆国として許せるものでありません。草の根から核廃絶をすすめていきます」と決意を語りました。
毎回参加している女性(67)は「高校生が真剣に平和や核廃絶を考えていて心強く思いました。健康に気をつけて来年以降も歩きたいです」と話しました。
(6月3日 しんぶん赤旗)