名古屋市中区で19日夜、あいち総がかり行動が実施され、市民ら200人が参加しました。参加者はバナーを掲げ、「憲法変えるな戦争するな」「核兵器で脅すのやめろ」などコールし、繁華街を練り歩きました。
集会で高橋信共同代表は「人権を制限、はく奪する緊急事態条項を憲法に書きこむことを許してはいけない。参院選で改憲勢力3分の2を絶対に阻止しよう。たたかいはすでに始まっている」と話しました。
自由法曹団愛知支部事務局長の加藤悠史弁護士は「自民多数派の衆院憲法審査会では、CM規制や最低投票率を置き去りにしたまま国民投票法の改正を狙い、緊急事態条項の議論を進めるなど改憲への動きを加速させている。私たちが監視し、声をあげていく必要がある」。市民と野党をつなぐ会@あいちの白井えり子さんは「野党が結束できないまま参院選を迎えれば、あとの3年間は改憲にのめり込むことは必至。結束を呼びかけ、維新に投票しないキャンペーンに自信を持って取り組み、私たちの運動で大きなうねりを作り上げよう」と語りました。
阿部太郎・名古屋学院大学教授は岸田政権の経済政策について「社会保障の自然増を抑え、軍事費を増やすなど弱者に冷たい政策だ」と批判し、「改憲されれば、東アジアの軍事的緊張が高まり、軍事費の増加によって、ますます弱者に厳しい社会がつくられる。ここで止めよう」と呼びかけました。
参加した都築禮子さん(79)は「緊急事態条項は、ヒトラーの全権委任法を連想する。権力がさらに権力を握るもの。参院選は日本がダメになるかの瀬戸際。足が悪いけど、力になりたいと少しでも歩きに来た」と話しました。
(5月21日 しんぶん赤旗)