愛知県豊橋市で第16回「守ろう憲法9条 東三河のつどい」が17日に開かれ、市民ら200人以上が参加しました。東三河九条の会の主催。
会代表世話人の長屋誠弁護士は「ロシアのウクライナ侵略を機に改憲の動きが強まっている。九条を守れの運動を草の根から広げよう」と呼びかけました。
特別ゲストの豊橋ウクライナ協会代表のナタリア・シュラムカヴァさんがウクライナ国旗を手に登壇。ロシアと国境を接するウクライナ最東部のルガンスク州出身のナタリアさんは「ルガンスク州はロシアに以前から実効支配され、日常会話はロシア語を使用しています。郷土料理などウクライナ文化を守るのが大変です」と指摘。「戦争になり故郷の友人が心配ですが遠くから無事を祈るしかありません」と話し、「SNSを通じてウソを含め様々に発信されています。ウクライナの悲惨な真実を知ってほしい。ウクライナに力を貸してください」と訴えると大きな拍手に包まれました。
市民連合代表世話人の山口二郎法政大学教授が「民主主義と立憲主義の回復 戦争の危機の中で」と題して記念講演をおこないました。山口氏は、総選挙では野党共闘の効果が発揮されたが、野党の共通政策や政権のイメージを国民に伝えきれなかったと報告。参院選の共通政策について▽暮らしと命を守る▽憲法に基づく平和国家路線の堅持と発展▽気候正義の実現とエネルギー転換▽ジェンダー平等―などに絞って簡潔にしていきたいと述べ、「愛知は4人区。野党各党が競いあって改憲勢力の議席を減らしてほしい」と期待を寄せました。
(4月22日 しんぶん赤旗)