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軍拡ではなく外交を 名古屋 市民が平和の集い

平和の声を広げようと開かれたつどい=15日、名古屋市昭和区

 名古屋市昭和区で15日、「平和がいいな昭和区のつどい」が開かれ、昭和文化小劇場に135人が参加しました。100人以上が呼びかけ人になり6月結成をめざす「平和がいいな昭和区の会」(仮称)の主催。

 呼びかけ人の岸清江さんは「ロシアのウクライナ侵略の中、憲法がないがしろにされ、戦争する国になることを危惧している。多くの人々と共同して平和を守ろうの声を広げよう」と訴えました。

 三宅裕一郎・日本福祉大学教授(憲法学)が「軍事によらない平和の探求」と題して講演。三宅氏は国連憲章やジュネーブ条約、国際人道法の内容を詳細に説明し、「ロシアのウクライナ侵略は、真っ向から国際法違反であることは火を見るより明らか」と強調。政府・自民党による「敵基地攻撃能力」論や中国・北朝鮮の脅威の喧伝を批判し、「戦争を回避するため、あらゆる手段を尽くすことが政治の責任。これこそが唯一の安全保障になるということを広く共有することが必要」と述べました。

 文化企画は名古屋市の僧侶でつくる「坊さんバンドG・ぷんだりーか」が「仏の教えは世界平和」などと法話を交えながら「よき日のため」などの曲を演奏しました。

 保育士の女性は「講演を聞き、ロシアの無法がよくわかりました。日本は自衛隊増強や軍事同盟強化の論議をするのではなく、戦争が起きないよう東アジアをはじめ世界各国と協力して平和外交を強めるべきです」と感想を語りました。

(4月20日 しんぶん赤旗)