愛知県春日井市のリニア中央新幹線・西尾(さいお)工区トンネル工事で男性作業員が重傷を負った事故を受けて、日本共産党愛知県委員会は3日、JR東海に対し原因究明・再発防止とともに工事中止と計画撤回を求めて申し入れました。
党は、すやま初美副委員長(参院愛知選挙区予定候補)、伊藤建治春日井市議らが参加。JR東海中央新幹線愛知工事事務所の副長らが応対しました。
JR東海の2日の発表では、1日午後トンネル内部のコンクリート片がはがれ落ち、40代の作業員が右肋骨(ろっこつ)と右肺挫傷の重傷を負いました。西尾工区の工事は中止したものの、ほかの工区は作業を続けています。リニアのトンネル工事事故は、昨年10月の岐阜県・瀬戸トンネル(2人死傷)、同11月の長野県伊那山地トンネル(1人軽傷)と相次いでいます。
すやま氏は申し入れ文書を読み上げ、(1)事故の原因究明、再発防止、安全対策が確立するまで、全工区の工事中止・全面点検(2)シールド工法などトンネル工事の在り方の検証(3)リニアの必要性が問われるもと工事中止、計画の白紙撤回を―の3点を要請しました。
JR東海側は「検討した上で、後日、対面で回答したい」と答えるにとどまりました。
(3月5日 しんぶん赤旗)