CO2(二酸化炭素)排出量全国一の石炭火力発電所がある愛知県碧南市で2月26日、気候危機打開へ学習交流会が開かれました。「温暖化から地球を守る会」(通称・アトムの会)の主催で、環境団体や自然エネルギー運動に取り組む人ら48人が参加しました。
JERA(中部電力と東京電力の共同出資会社)石炭火力発電所は、1号機から5号機まで運転し、CO2の排出量は2545万トンにおよびます。
NPO愛知地域資源ネットワークの大野克良氏が「再生可能エネルギー・省エネへの道」をテーマに報告。地球温暖化の現状や各国の低炭素社会対策、日本各地の市民団体などによる再エネ・省エネの取り組みについて紹介し「気候危機は遠い未来の話ではない。目の前に迫っている危機。今すぐ取り組むべきだ」と強調しました。
日本共産党の山口春美碧南市議が「気候危機を打開する日本共産党の2030戦略」の内容を説明。「石炭火力や原発にしがみつく、今の政治を変えるために力をあわせよう」と訴えました。
参加者から「政府いいなりのJERAは石炭を燃料にする武豊発電所(愛知県武豊町)5号機を今年8月稼働に向け試運転をしている。CO2排出量が多い旧型の碧南火力発電所1・2号機は休止すべき」、「各国の自動車メーカーがガソリン車からEV(電気自動車)に切り替えている中、トヨタ自動車はC02を排出するハイブリット車に固執している。排ガス規制に率先して取り組むべきだ」、「自治体が積極的に公共施設や学校などに太陽光発電の設置をおこない、住民の太陽光発電設置に助成してほしい」などの意見が出されました。
(3月2日 しんぶん赤旗)